Last-modified: 2017-04-02 (日) 13:33:38 (112d)

【天山】(てんざん)

中島 B6N.
日本海軍艦上攻撃機連合国軍のコードネームは"Jill(ジル)"。

海軍が昭和14年(1939年)に、中島飛行機に対して九七式艦上攻撃機の後継機となる「十四試艦上攻撃機」の開発を指示したのが始まり。

要求された性能は「最高速度463km/h、航続距離は攻撃状態で3,330km」という、九七式艦攻に比べると過酷といってもいいものだった。
このため、勢い機体が大型するのを承知で1,800馬力の護一一型を採用し、少しでも地上姿勢の全長を短くするために垂直尾翼を前傾させている。
さらに燃料タンクの容量を増加させる目的からセミインテグラルタンクを採用するなど各所に工夫を設けている。
また試作機のテストの結果から、エンジンのトルクが大きいことが分かったので垂直尾翼の取り付け角度を機軸から二度十分寄せるといった改修も行われている。
試作機は昭和17年(1942年)2月に完成し、昭和18年(1943年)8月に「天山一一型」として制式採用となった。

スペック自体は世界最高レベルだったが、レーダー近接信管といった米海軍の防空能力の向上や、搭乗員の練度の低下も重なり、相当な損害を出した。

現存する機体としては、二一型がスミソニアン航空博物館?の保管施設において分解状態で保管されている。
日本では愛媛県の紫電改展示館(馬瀬山公園内)にプロペラが保存されている。

スペックデータ

タイプ天山一一型天山一二型
機体略号B6N1B6N2
乗員3名
全長10.89m
全高3.8m3.80m
全幅14.89m/7.1935m(主翼折畳時)
主翼面積37.2
自重?3,223kg3,010kg
正規全備重量5,200kg
過荷重重量5,650kg
プロペラ定速4翅
発動機中島「護」一一型
空冷星形14気筒×1基
三菱「火星」二五型
空冷複列星形14気筒×1基
離昇出力1,870馬力1,850馬力
最大速度464km/h(高度4,800m)482km/h(高度4,000m)
航続距離
(正規/過過重/偵察
1,460km/3,447km/-1,750km/-/3,042km
実用上昇限度8,650m9,040m
固定武装7.7mm旋回機銃×2門
(後席上方・下方各2門)
爆装・雷装500kg爆弾または800kg爆弾×1発
250kg爆弾×2発
60kg爆弾×6発
九一式航空魚雷×1発
(爆弾・魚雷は上記のいずれかを選択して搭載する)

バリエーション

  • 天山一一型(B6N1):
    「護」一一型(公称1,750hp)発動機搭載型。(試作機込みで133機製造)
    生産1〜70号機にのみ7.7mm固定機銃を左主翼内に搭載している。

  • 天山一二型(B6N2):
    「火星」二五型(公称1,680hp)発動機搭載型。

  • 天山一二型甲(B6N2a):
    一二型に三式空六号無線電信機(機上電探)を装備した型。
    また、後上方旋回機銃を13mm機銃に、後下方旋回機銃を7.92mm機銃に換装している。

  • 天山一三型(B6N3):
    発動機を「火星」二五丙型に換装し、カウル風防を再設計した型。試作2機のみ。


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