Last-modified: 2023-09-14 (木) 20:30:04 (18d)
【中部国際空港】 †
愛知県常滑市沖の伊勢湾海上の人工島に建設され、2005年に開港した拠点空港。
愛称は「セントレア」*1。
航空券・時刻表では「名古屋(中部)」と表記されることもある*2。
(東京国際空港、成田空港を擁する)首都圏や(関西国際空港、伊丹空港及び神戸空港を擁する)近畿圏に比べて周辺人口が少ないことから、地方空港からの乗り継ぎ(ハブ・アンド・スポーク方式)による日本国外への渡航需要喚起や国内外への航空貨物の流通を推進している。
開港以来、就航便数・乗客数ともに減少していたため先行きが懸念されていたが、2011年以降はLCCの乗り入れや訪日観光客の増加などで上昇に転じている。
空港情報 †
就航路線 †
国内線 | |
第1ターミナル | |
※は全日本空輸とコードシェア。 | |
航空会社 | 就航地 |
日本航空 (JAL) | 釧路(季節便)、帯広(季節便)、札幌/新千歳、東京/羽田、東京/成田 |
日本トランス オーシャン航空 (JTA) | 沖縄/那覇 |
全日本空輸 (ANA)*4 | 女満別、旭川、札幌/新千歳、函館、秋田、仙台、東京/羽田、東京/成田、新潟、 松山、福岡、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄/那覇、宮古、石垣 |
AIRDO (ADO)※ | 札幌/新千歳、函館 |
スターフライヤー (SFJ)※ | 福岡 |
ソラシド・エア (SNJ)※ | 鹿児島、沖縄/那覇 |
アイベックス エアラインズ (IBX)※ | 仙台、松山、福岡、大分 |
スカイマーク (SKY) | 札幌/新千歳、東京/成田、鹿児島、沖縄/那覇 |
第2ターミナル | |
航空会社 | 就航地 |
ジェットスター ・ジャパン (JJP) | 札幌/新千歳、福岡、鹿児島、沖縄/那覇 |
国際線 | |
第1ターミナル | |
航空会社 | 就航地 |
日本航空 (JAL) | 上海/浦東、台北/桃園、ホノルル、バンコク/スワンナプーム*5 |
全日本空輸 (ANA) | 上海/浦東、香港 |
スターフライヤー (SFJ) | 台北/桃園 |
大韓航空 (KE) | ソウル/仁川、ソウル/釜山 |
アシアナ航空 (OZ) | ソウル/仁川 |
チャイナエアライン (CAL) | 台北/桃園 |
エバー航空 (EVA) | |
中国国際航空 (CCA) | 北京/首都、上海/浦東 |
中国東方航空 (CES) | 北京/首都、上海/浦東、青島、西安(一部は上海/浦東経由)、 武漢(上海/浦東経由)、煙台、太源(煙台経由)、蘭州(上海/浦東経由)、 成都(青島経由) |
中国南方航空 (CSN) | 上海/浦東、広州(一部は上海/浦東経由)、瀋陽、大連、長春、長沙、武漢 |
春秋航空 (CQH) | 上海/浦東、寧波、深圳 |
吉祥航空 (DKH) | 上海/浦東、厦門(上海/浦東経由)、南京、無錫 |
深圳航空 (CSZ) | 無錫、南通 |
天津航空 (GCR) | 天津 |
上海航空 (CSH) | 広州、温州 |
山東航空 (CDG) | 青島、済南 |
長竜航空 (CDC) | 西安、広州 |
ウルムチ航空 (CUH) | 武漢、済南、ウルムチ(武漢経由:週3・済南経由:週4) |
キャセイパシフィック 航空 (CPA) | 香港(一部は台北/桃園経由)、台北/桃園 |
香港エクスプレス 航空 (HKE) | 香港 |
フィリピン航空 (PAL) | マニラ、セブ |
ベトナム航空 (HVN) | ハノイ、ホーチミンシティ |
タイ国際航空 (THA) | バンコク/スワンナプーム |
タイ・エアアジアX (TAX) | バンコク/ドンムアン |
シンガポール航空 (SIA) | シンガポール |
ガルーダ・ インドネシア航空 (GIA) | ジャカルタ |
ルフトハンザドイツ 航空 (DLH) | フランクフルト |
フィンランド航空 (FIN) | ヘルシンキ |
エティハド航空 (ETD) | アブダビ(北京/首都経由)、北京/首都 |
ユナイテッド航空 (UAL) | グアム |
デルタ航空 (DAL) | ホノルル、デトロイト |
第2ターミナル | |
航空会社 | 就航地 |
ジェットスター ・ジャパン (JJP) | マニラ |
チェジュ航空 (JJA) | ソウル/仁川 |
ティーウェイ航空 (TWB) | ソウル/仁川、済州、グアム |
エアプサン (ABL) | 釜山 |
タイガーエア台湾 (TTW) | 台北/桃園、高雄 |
セブパシフィック航空 (CEB) | マニラ |
タイ・ライオン・エア (TLM) | バンコク/ドンムアン |
貨物便 | |
航空会社 | 就航地 |
チャイナエアライン・カーゴ (CI) | 台北/桃園、サンフランシスコ(到着便)、 ロサンゼルス(サンフランシスコ経由到着便) |
エア・ホンコン (LD) | 香港 |
ポーラーエアカーゴ (PO) | ソウル/仁川、上海/浦東、東京/成田、台北/桃園(到着便)、シンシナティ |
カリッタ・エア (K4) | 香港、シンシナティ(到着便)、アンカレッジ(香港経由)、 ニューヨーク(香港、アンカレッジ経由) |
カタール航空 (QR) | マカオ(到着便)、シンガポール、ロサンゼルス、シカゴ(到着便)、 メキシコシティ |
所在の官公庁航空組織 †
- 海上保安庁第四管区海上保安本部
- 国土交通省航空局
- 交通管制部運用課 飛行検査センター(ボンバルディアDHC-8-300及びサイテーション・ロンジチュードを配備)*6
- 交通管制部運用課 飛行検査センター(ボンバルディアDHC-8-300及びサイテーション・ロンジチュードを配備)*6
余談 †
- 前述の貨物流通を促進するため、本空港は所轄の名古屋税関により「総合保税地域」に指定されている。
このため、本空港に陸揚げされた外国貨物は関税の支払いを留保したまま「一時保管」「第三国への再移出」「加工・製造」及び「展示・使用」ができる。
また、大型貨物の荷役が可能な港湾施設「常滑港空港地区」もあり、空港との連携が図られている。 - 本空港の管制塔は、東海地方に所在する各空港・飛行場の進入管制及びターミナルレーダー業務も併せて行っている。
対象は名古屋飛行場(旧名古屋空港)*7、航空自衛隊小牧基地・岐阜基地・浜松基地、陸上自衛隊明野駐屯地など。 - 2015年6月、B787の試作第1号機(登録記号:N787BA)が本空港に寄贈・展示されることになり、初飛行当時の操縦を担当したクルーの操縦により飛来した*8。
そして2018年、同機の展示を核とした商業施設「Fright of Dreams」が建設された。
*1 "Central"と"Air"を組み合わせた造語で、本空港の所在する人工島一帯をあらわす常滑市の一地名ともなっている他、航空交通管制における本空港のコールサインにも採用されている。
*2 これは、本空港が名古屋飛行場とのマルチエアポート関係にあるためである。
*3 旧名古屋空港(現在の名古屋飛行場)のものを継承している。
*4 ANAウイングスの機材・乗務員による運航便含む。
*5 2020年3月29日より運休。
*6 2015年に東京国際空港から移転。空自飛行点検隊(埼玉県・入間基地所在)の機体と共に、全国各地の空港・飛行場の航空保安施設等の検査を行う。
*7 飛行場管制及び着陸誘導管制は、隣接する航空自衛隊小牧基地所在の「小牧管制隊」が行っている。
*8 同機は、機体の3割以上が愛知県下で製作された部品を用いている。