Last-modified: 2023-05-14 (日) 09:16:27 (136d)
【第2師団】 †
JGSDF 2nd Division.
陸上自衛隊における戦略級部隊単位である師団の一つ。
1950年の警察予備隊創設に際して北海道・真駒内駐屯地で編成された「警察予備隊第2管区隊」をルーツとする。
その後の1962年、「師団」制度が発足すると共に「第2管区隊」から現在の名称に改められた。
1995年、隷下部隊の三単位化に伴って第9普通科連隊(旭川)が廃止され*1、第2戦車大隊が連隊に改編される*2。
2022年度には「即応機動師団」への位置付けが為され、北海道・留萌駐屯地に本部を置く第3普通科連隊が、諸職種混成・装輪式機械化部隊の「第3即応機動連隊」に改編されて、今日に至っている。
本師団の司令部は北海道・旭川駐屯地に所在しており、1個即応機動連隊、2個普通科(機械化歩兵)連隊・1個特科(野戦砲兵)連隊及び1個戦車連隊*3を基幹とする約8,100名の兵員を擁している*4。
本師団は地政学上、ソ連(ロシア)による日本への着上陸侵攻があらば国土防衛の最前線を支える事になる部隊である。
このため、一線級装備が優先的に配備される精鋭部隊として扱われており、近年では国連平和維持活動などの海外派遣任務にも隷下部隊を派出する事が多い。
それゆえ「陸自の基準杭」「北鎮師団」と称される向きもある。
部隊編制 †
*1 当初は遠軽町所在の第25普通科連隊が廃止対象となっていたが、地元の強い反対と現地出身の政治家からの圧力で同隊が廃止された。
*2 今後、大隊に縮小(再)改編が予定されている。
*3 陸自において、戦車部隊が「連隊」編制の師団及び旅団は、本師団を除けば第7師団のみである。
*4 兵員数は他国の陸軍の基準に照らせば「独立混成旅団」程度である。
*5 同駐屯地内には800mの滑走路「旭川飛行場」があり、旭川空港?の開港前は民間機も発着していた。
*6 1995年3月28日、第2戦車大隊を母体に第316戦車中隊と廃止された第9普通科連隊の人員の一部を吸収して編成。
2024年以降に4個中隊に縮小し、大隊に改編予定。