Last-modified: 2022-10-27 (木) 09:31:55 (537d)

【大本営】(だいほんえい)

旧日本軍における統帥権を持つ天皇直属の軍事機関。
戦時、もしくは戦争突入の危険が高いときに臨時に設置され、陸軍海軍を総括する最高司令部の役割を担っていた。

基本的に首都である東京に置かれていたが、明治中期の日清戦争の際は(明治天皇が一時広島城へ移られたため)広島に設置され*1、また、第二次世界大戦末期には連合国軍の本土上陸侵攻に備えるため、長野県松代に設置された巨大防空壕群への移転も計画されていた*2

関連:松代大本営 大本営発表 安全保障会議


*1 この時は臨時の帝国議会もこの地で開かれるなど、首都機能の一部が広島へ移転することになった。
  なお、この時の大本営として使われた施設は戦争終結後、国の史跡となったが、1945年のアメリカ軍による攻撃に際し、爆心地に近かったため消滅してしまっている。

*2 一方、海軍は「より作戦指揮を執りやすい」などの理由から奈良県・天理への移転を計画していた。

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