Last-modified: 2023-02-25 (土) 10:06:10 (101d)
【大日本航空】 †
概要 | |
創設 | 1938年 |
解散 | 1945年 |
ハブ空港 | 羽田飛行場 |
焦点空港 | 雁ノ巣飛行場(福岡)*1*2、京城、台北など |
マイレージサービス | - |
保有機材数 | n/a |
同盟 | - |
航空会社コード | IATA:なし ICAO:なし*3 |
コールサイン | n/a |
本拠地 | 東京府(1943年からは東京都) |
第二次世界大戦前に存在した日本の航空会社。
日本国内および中国大陸に路線を持っていた「日本航空輸送」と「国際航空」の合併により発足し、日本政府の出資を受けて半官半民の国策会社となったが、第二次世界大戦の終結に伴うGHQの占領政策により解散させられた。
当時、日本航空輸送は日本国内および中国大陸に路線網を展開し、北東アジアにおける航空網の中心的存在であった。
1937年に日華事変が勃発すると、満州国を含む中国大陸と日本との航空連絡が重要となり、民間航空は戦時体制に再編されることになった。
そこで、日本航空輸送は会社の解散と新会社への合流を株主総会で決議し、1938年11月、国際航空と合併して大日本航空が設立されることになった。
これに合わせて、日本国内のローカル線を運航していた「日本航空輸送研究所」「日本海航空」「東京航空」及び「安藤飛行研究所」は航空輸送を停止し、運航していた路線は大日本航空に引き継がれた。
1941年に大東亜戦争が勃発すると、大日本航空の機材や乗員の多くは陸軍航空隊の「特設第13輸送飛行隊」に編入されて南方への輸送を担ったが、1945年の終戦に伴い、進駐してきた連合国(GHQ)の指令により「閉鎖機関」に指定され、解散となった。
主な就航地 †
日本国内 | 札幌、東京、横浜、大阪、米子、高松、松山、徳島、高知、福岡、別府、那覇 |
台湾 | 台北、高雄、台南 |
朝鮮 | 京城、平壌、蔚山 |
関東州 | 大連 |
南洋群島 | サイパン、トラック、パラオ、ポナペ、ヤルート |
海外 | 新京(満州国) 奉天(満州国) 南京(中華民国) 上海(中華民国) 青島(中華民国) 北京(中華民国) バンコク(タイ王国) マニラ(アメリカ領フィリピン) ハノイ(フランス領インドシナ) サイゴン(フランス領インドシナ) ジャカルタ(オランダ領東インド) ディリ(ポルトガル領ティモール) |
主な運航機材 †
*1 当時の航空機の性能から、国際路線の運航拠点には福岡の方が有利であった。
*2 同飛行場は第二次世界大戦の終結後、進駐してきたアメリカ軍に接収され、1970年代まで部隊が駐留していたが、その後返還され、国土交通省の福岡航空交通管制部や奈多ヘリポート(福岡空港奈多地区)などが置かれている。
*3 営業当時、国際民間航空条約はまだ締結されていなかった。
*4 ただし、当初はノースウエスト航空から乗員込みでリースする形での運航だった。
*5 この措置は徹底したもので、大学の授業からも「航空工学」の科目が削除されるほどであった。
*6 海軍が当社名義で導入。大型陸上攻撃機「深山」開発の参考として供用。
*7 九〇式二号水上偵察機三型を改装したもの。
*8 九七式輸送機の民間転用型。
*9 九六式陸上攻撃機の武装撤去型。
*10 一〇〇式輸送機の民間転用型。
*11 九七式重爆撃機の武装撤去型。貨物機として使用。
*12 九七式飛行艇の民間型。