Last-modified: 2015-10-19 (月) 19:17:15 (3108d)

【対迫レーダー】(たいはくれーだー)

間接砲撃を検知し、その射撃地点を割り出すためのレーダー
基本的には迫撃砲による攻撃を想定する。

理論上、あらゆる砲弾はレーダーによって存在を検知できる。
しかし、実用において発見しなければならないのは「砲弾」ではなく「発射した砲の位置」である。
これは砲弾の弾道から数学的に推定されるのだが、複雑な環境要因により極めて誤差が大きかった。
このため、短射程で弾道計算の容易い迫撃砲くらいが開発当時の実用限界であった。

近年ではフェイズドアレイレーダーの登場により、ほとんどの野戦砲の発射位置が特定可能になった。
しかし、高解像度レーダーは重くかさばるため、前線には今でも軽量低性能な対迫レーダーが用いられる。

現代の一般的な対迫レーダーは乗用車かトラック1輌で運用可能。
一方、榴弾砲を想定した対砲レーダーは1基につき5tトラック3輌程度を必要とする。


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