Last-modified: 2022-09-29 (木) 18:37:58 (58d)

【前縁スラット】(ぜんえんすらっと)

航空機主翼の前縁に張り出しを設け、キャンバーを大きくして揚力を確保する一方、翼との隙間(スロット)によって翼面の気体流速を上げ、低速時や大迎え角時の失速を防ぐもの。
固定式と引き出し式がある。

固定式はコニカルキャンバースロットを付けたものとみなすことができる。
構造が単純で重量や整備性で有利な反面、直進飛行時の抗力が大きいという難点がある。

一方で、引き出し式はスロッテッドフラップの一種とみなすことができる。
巡航時に収納されるため、抗力の増大は固定式より抑えられる反面、機構のために重量がかさんだり、整備に手間がかかったりする。
大型の旅客機輸送機に装備されることが多い。

アメリカの戦闘機F-4翼端失速を防ぐ目的で後期型に引き出し式前縁スラットが存在したが、航空自衛隊への輸出型であるF-4EJは要撃時の加速性能を重視したため、あえて装備していない。

近年ではF-16ミラージュ2000等、引き出し式前縁スラットとフライバイワイヤーを組み合わせることにより、空戦フラップの一種として利用する例も見られる。

関連:捻り下げ Bf109


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