Last-modified: 2021-08-29 (日) 08:52:29 (758d)
【正規空母】 †
- 艦隊決戦ないし攻勢対航空作戦を想定して設計・建造された航空母艦。
明確な基準は無いが、CTOL機を運用し、飛行甲板を持つ事を必須とする。
滑走のスペースとペイロードの関係で大型化が必須で、排水量は概ね数万トン以上。
搭載機数は型によって大きく異なる。
旧日本海軍の大鳳?・信濃やイギリス海軍のイラストリアス?級などは装甲防御を重視し、艦載機は40機程度に留まっていた。
一方でアメリカ海軍のエセックス級、ミッドウェイ級などは火力に特化して100機以上を搭載する。
第二次世界大戦においてその運用思想の有効性を証明し、大艦巨砲主義を過去のものとした。
しかし、戦後になると艦載機の技術進歩に伴う金の壁を打ち破れず、徐々に廃れていった。
現代では海軍戦略の中核からは外れ、国威発揚など政治的色彩が強くなっているのが現状である。
とはいえ、単艦戦力としてはまさに圧倒的であり、抑止力としては今なお強烈な存在感を保っている。
関連:大型空母 軽空母 V/STOL空母 攻撃空母 対潜空母 スーパーキャリアー
- 旧日本海軍においては船体の規模によらず、(改造ではなく)起工時から空母として建造されたものを指した。
このため、鳳翔のような(排水量で見れば軽空母に分類される)小さな艦が正規空母とされた一方、赤城や信濃*1のように巨大な艦も単なる「航空母艦」に分類されていた。