Last-modified: 2017-02-10 (金) 17:01:09 (45d)

【震電】(しんでん)

九州飛行機 J7W「震電」
九州飛行機(旧渡辺鉄工所)が開発していた乙型戦闘機

空冷エンジンの空気抵抗を減らす為、発動機を機体後方配置とする推進式先尾翼を採用。
尾翼が機首にあり、主翼に若干の後退角を付けるという前例のない特異な設計となった。

昭和19年に試作が開始されたが、その頃には既にB-29による空爆が本格化しており、B-29迎撃の為にも製作が急がれた。
九州飛行機工場が空襲を受けたことにより、機体の一部や部品は博多織の工場で造られたという*1
昭和20年6月に試作初号機が完成するも、試験飛行で破損・故障が相次いだために多大な遅延が発生。
実戦投入に至る事もなく、ただの実験機として経歴を終えた。

戦後、進駐軍が機体・設計図・資料を接収し、現在はスミソニアン航空宇宙博物館?に分解保存されている。
機体が復元される予定はない。

関連:XP-55「アセンダー」? マイルズ・リベルラ?

性能諸元

タイプ局地戦闘機乙戦
開発・製造九州飛行機
海軍空技廠
乗員1名
全長9.76m
全高3.55m
全幅11.114m
翼面積20.50
プロペラ直径3.40m
空虚重量3,525kg
運用重量4,950kg
最大離陸重量5,272kg
プロペラVDM定速 6翅*2
発動機三菱ハ-43-42(MK9D改)星形複列18気筒×1基
(燃料噴射式・延長軸・強制空冷・フルカン接手過給機)
出力2,130HP(1,590kW)
速度
(最大/巡航)
750km/h(高度8,700m時推定速度)/425km/h
航続距離1,000〜2,000km(装備によって変化)
実用上昇限度12,000m
上昇率750m/min
固定武装五式三十粍機関砲一型乙×4挺
(携行弾数:一門あたり60発、発射速度:毎秒6〜9発)
訓練用:7.9mm航空機銃×2丁、写真銃×1機
爆装六番(60kg)または三番(30kg)爆弾×4発の何れか or 混載



*1 毎日新聞2015.8.3『幻の戦闘機「震電」』。
*2 量産型では4翅に簡略化予定。

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