Last-modified: 2017-08-11 (金) 09:35:57 (68d)

【蒸気機関】(じょうききかん)

外燃機関の一種。
広義には蒸気圧を利用したエンジンの総称だが、一般には蒸気圧でピストンを動かすものを指す。
「蒸気レシプロエンジン」とも呼ばれる。

ボイラーで水を沸騰させて生成した高圧の水蒸気をシリンダーへ送り込み、ピストンを往復運動させる。
そしてこの往復運動を、クランクを通じて回転運動に変換するものが一般的である。
シリンダーを通った水蒸気は、そのまま大気中に放出される場合もあれば、復水器で冷却して再利用される場合もある。

1712年、イギリスのトーマス・ニューコメンが初めて製作し、1769年にジェームズ・ワットが実用に耐えるタイプの改良型機関を開発した。
産業機械や蒸気機関車の動力源として、産業革命の大きな原動力となった。
しかし、燃料が持つ熱エネルギーの1%程度しか仕事として取り出すことができず、装置も大掛かりにならざるを得なかった。
さらに燃料だけでなく大量の水も消費するうえ、起動や停止に手間がかかるため、即応性にも劣る。

大型の機関になると燃料注入から火を入れて機関を温め、水が沸騰して稼働し始めるまでに半日以上かかることも珍しくない。
これは蒸気タービンにも共通の欠点である。

これらの欠点から、蒸気タービン内燃機関などの発達にともない、次第にすたれていった。

関連:蒸気タービン


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