Last-modified: 2022-10-30 (日) 04:11:02 (337d)
【銃身】 †
barrel
日本語では携帯可能な銃の「銃身」と火砲の「砲身」では別の用語だが、"barrel"の語にそのような区別はない。
銃器の構成部品の一つで、銃弾が通過していく筒部分。
発射ガスと弾丸を狭い筒の中に押し込めておく事で装薬のエネルギーを前方に集中させ、銃口の先から前方へと確実に射出する。
現代的な設計ではクロムモリブデン鋼やステンレス鋼で形成し、内側にライフリングを刻む構造が一般的。
銃身の長さ †
初活力と弾頭重量によって最適な銃身の長さは決まっており、銃身が長すぎても短すぎても有効射程・破壊力・命中精度の悪化を招く。
銃身が長ければ長いほど銃身と弾丸の摩擦によるロスが増える一方、十分な長さがないと加速しきる前に銃弾が飛び出して発射ガスの潜在的エネルギーを損失する。
また、人体工学の観点からも、銃身の長さはその銃の使い勝手に大きく影響する。
銃身が長すぎると取り回して照準を定める所要時間が長くなり、また銃が重くなる事で筋肉の疲労も早くなる。
一方、銃身が短すぎると銃声や発射炎との距離も近くなり、射手の知覚認識に悪影響を及ぼす(最悪、聴力や視力に永続的な障害が残る)。
照準器や内部機構なども銃身の長さが設計上の制約になる場合があり、短銃身に特有の不具合や欠陥も見られる。
一方、銃身が長いと内部機構も大型化して重量増加を招き、これもこれで設計上の欠陥に繋がる場合がある。
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