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【自衛艦隊】 †
JMSDF Self Defense Fleet.
海上自衛隊の組織のひとつで、防衛大臣−統合幕僚監部−海上幕僚監部に直結し、「護衛艦隊」「潜水艦隊」「航空集団」「掃海隊群」などの正面戦闘部隊を指揮下に置く高等司令部。
旧海軍では「連合艦隊」に相当する組織であり、有事には指揮官である「自衛艦隊司令官」がフォースユーザー(事態対処責任者)となり、地方総監部と共に隷下組織から兵力を提供されて海洋戦力の運用に当たる。
現在、自衛艦隊司令官には諸外国の海軍中将に相当する海将(乙)があてられているが、陸上自衛隊に於いて陸上総隊が創設されたことから、(陸軍大将にあたる)陸将(甲)を充てるであろう陸上総隊司令官と同格の地位とするため、将来的には、(海軍大将にあたる)海将(甲)とするものと思われる*1。
創設当初は「旗艦」制度があり、司令部は護衛艦に乗っていた*2が、1961年に陸上(神奈川県・横須賀基地)へ移転した。
主な構成 †
- 自衛艦隊司令部(神奈川県・横須賀)
- 護衛艦隊(水上艦部隊・フォースプロバイダー*3)
- 第1〜第4護衛隊群(外洋戦闘部隊)
- 第11〜第15護衛隊(近海警備部隊*4)
- 第1海上補給隊(兵站部隊)
- 第1海上訓練支援隊
- 海上訓練指導隊群
- 潜水艦隊
- 第1潜水隊群
- 第2潜水隊群
- 第1練習潜水隊
- 潜水艦教育訓練隊
- 航空集団(基地航空隊・フォースプロバイダー)
- 掃海隊群(機雷戦・揚陸戦部隊)
- 第1掃海隊
- 第2掃海隊
- 第3掃海隊
- 水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊
- 第1輸送隊(揚陸戦部隊)
- 開発隊群
- 艦艇開発隊
- 指揮通信開発隊
- 航空プログラム開発隊
- 艦隊情報群*6
- 情報統括室
- 作戦情報隊
- 基礎情報支援隊
- 電磁情報隊
- 海洋業務・対潜支援群
- 対潜資料隊
- 対潜評価隊
- 沖縄海洋観測所
- 下北海洋観測所
- 鹿児島音響測定所
- 第1海洋観測隊
- 第1音響測定隊
- 特別警備隊(特殊部隊)
- 護衛艦隊(水上艦部隊・フォースプロバイダー*3)
*1 同様に、航空自衛隊の航空総隊司令官も従来の空将(乙)から空将(甲)になるものと思われる。
*2 当時、旗艦を務めていたのは「あきづき(DD-960)」であった。
*3 錬度管理責任者。平時における所轄部隊・兵員の練成を行い、フォースユーザーの要求に応じて供出できるようにしておくことが業務(以下同じ)。
*4 以前は各地方総監部の隷下にあった。
*5 護衛艦に搭載される哨戒ヘリコプターは本航空群隷下部隊に属しており、「必要に応じて艦へ派遣される」形を採っている。
*6 2020年10月、情報業務群から改編。