Last-modified: 2020-10-24 (土) 17:32:07 (954d)
【山砲】 †
mountain gun / pack gun / pack howitzer.
野戦砲のうち、山岳に運び込んで設置する事を前提として設計されたもの。
山中へ牽引して運ぶ事はできないため、分解して人力や馬匹で運搬し、現地で組み立てて用いる。
この特性のために小型軽量かつ単純な構造が求められたため、野戦砲の中でも投射弾量が低く、破壊力に劣った。
20世紀後半、ヘリコプターによる重砲の空輸が可能になった事で存在意義を失い、装備要目から姿を消した。
しかし設計思想は迫撃砲へと継承されており、現代でも必要なら歩兵が迫撃砲を分解して山岳に持ち込む事が可能である。
主な山砲 †
第一次世界大戦前・大戦時 †
- アメリカ
- M1841山岳榴弾砲
- M1875山砲
- イギリス
- RML 7ポンド山砲
- RML 2.5インチ山砲
- QF 2.95インチ山砲
- BL 10ポンド山砲
- BL 2.75インチ山砲
- QF 3.7インチ山岳榴弾砲
- イタリア王国
- Da 65/17 M13
- Da 70/15
- Da 65/17 M13
- オーストリア=ハンガリー帝国
- 7cm GebG M.99
- シュコダ7.65cm GebG M.15
- 10cm GebH M.99
- 10cm GebH M.8
- シュコダ10cm GebH M.16
- 大日本帝国
- 四斤山砲
- 三十一年式速射山砲
- 四一式山砲
- ドイツ帝国
- エアハルト 7.5cmモデル1904
- フランス
- M1906 65mm山砲
- M1909 76mm山砲
第二次世界大戦 †
- アメリカ
- M116 75mm榴弾砲
- M116 75mm榴弾砲
- イタリア王国
- Da 75/18
- スウェーデン
- ボフォース M1934 75mm山砲
- ソ連
- M1938 75mm山砲
- M1938 75mm山砲
- 大日本帝国
- 九四式山砲
- 九九式十糎山砲
- チェコスロバキア
- シュコダ 75mm M.28
- シュコダ 75mm M.36
- シュコダ 75mm M.39
- シュコダ 105mm M.39
- シュコダ 100mm M.16/19
- シュコダ 150mm M1918
- ドイツ国
- 7.5cm le.GebIG 18
- 7.5cm GebG 36
- 10.5cm GebH 40
- ノルウェー
- 75mm M.27
- フランス
- シュナイダーM1919 75mm山砲
- M1928 75mm山砲
- シュナイダーM1909 105mm山砲
- シュナイダーM1919 105mm山砲
第二次世界大戦後 †
- イタリア
- オート・メラーラ Mod.56 105mm榴弾砲
- 日本
- 試製57式105mm軽りゅう弾砲(試作のみ)
- ユーゴスラビア
- M-48 76mm山砲
- ルーマニア
- M1982 76mm山砲(M-48の改良型)
- M1995 98mm山砲