Last-modified: 2023-01-01 (日) 09:49:21 (274d)
【在日アメリカ軍】 †
日米安全保障条約?第6条により、日本国内に駐留しているアメリカ軍の総称。
在日米軍とも言い、条約などでは日本国における合衆国軍とも言う。
在日米軍司令官は第5空軍司令官が兼務しており、空軍中将が就任している。
第7艦隊の母港である横須賀基地や空軍の横田基地や嘉手納空軍基地・三沢基地、キャンプ座間?やアメリカ本土以外で唯一グリーンベレーが展開されているトリイステーションなど、ロシア・中国・北朝鮮にも近い関係上、アメリカの対東アジア戦略における最重要拠点と位置づけられている。
2023年現在、在日米軍の展開兵力は日本を母港とする第7艦隊を含めると総計約5万人。
これは韓国に駐留する「在韓米軍」のほぼ倍の兵力である*1。
なお、日本に駐留している在日米軍以外の外国軍隊は、各国大使館に在勤の駐在武官、国連軍後方司令部*2の連絡将校及び領有権を係争中の領土*3以外にはいない。
配備部隊 †
在日米軍は東京都・横田基地に司令部を置き、地上要員約37,000人、洋上要員13,000人を要する。
- 在日アメリカ陸軍
神奈川県・キャンプ座間?*4に司令部を置き、第1軍団前方司令部、在日米陸軍施設管理本部、第1防空砲兵連隊第1大隊*5、第10後方支援群などを主要部隊として、約2,000人の人員を擁する。 - 在日アメリカ海軍
神奈川県・横須賀基地に司令部を有しており、日本に展開するアメリカ海軍の部隊の管理を管轄している。
地上要員6,000人のほか、第7艦隊の艦船乗組員約13,000人を擁する。
ただし、第7艦隊には作戦指揮権はない。 - 在日アメリカ空軍
東京都・横田基地に司令部を置き、第5空軍を主要部隊として約13,000人を擁する。 - 在日アメリカ海兵隊
在日アメリカ海兵隊には、実戦部隊の「第3海兵遠征軍」と基地部隊の在日アメリカ海兵隊基地部隊の二系列があり、合計で約16,000人の人員を擁する。
在日米海兵隊の各司令部はいずれも沖縄県のキャンプ・バトラー内に置かれている。
*1 在韓米軍は大幅な改編が行われているが、35,000人の兵力を有している。
*2 朝鮮戦争の休戦に伴い「朝鮮半島から国連軍が撤退するまで」の期間限定で設置されているもの。
大半は参加各国の駐日大使館に在勤の駐在武官が兼務。
*3 北海道根室市などに属する「北方領土」に駐留のロシア軍、島根県隠岐郡隠岐の島町に属する竹島に駐留する韓国軍。
*4 2013年3月、同所に陸上自衛隊の「座間駐屯地」が設置され、中央即応集団の司令部が朝霞駐屯地より移駐してきた(その後、2018年に陸上総隊への改編に伴い朝霞に戻っている)。
*5 沖縄県・嘉手納空軍基地駐留。