Last-modified: 2023-02-18 (土) 09:59:40 (226d)
【国内航空傷害保険】 †
日本国内で航空機に旅客として搭乗している者が、搭乗中の事故により死亡・負傷、もしくは後遺障害を発症した際の補償を目的とした保険商品で、損害保険会社が販売している。
保険の対象となる航空機は次のとおりである。
- 定期または不定期航空運送事業者が運航する路線航空機・自家用航空機
- 不定期航空運送事業者が運航する航空機または自家用航空機
なお、上記1.の乗客については、空港内でチェックイン手続きを完了した者だけが入場できる施設(保安検査場・出発ロビーなど)内での事故についても補償の対象となる。
加入手続は損害保険会社の代理店窓口などの他、空港内に設置されている「自動引受機」によっても行えるようになっており、効力は損保会社が定めた日の午前0時(JST)より発効し、所定の回数の搭乗を終えて航空機から降りた時に終了する。
(したがって、保険料は掛け捨てとなる)
実務上では、被保険者*1が「出発地空港のセキュリティエリアに入った時」に発効し、「到着地空港のセキュリティエリアから外へ出た時」に終了することとなる。
また、航空会社の発行するマイレージ会員カードの一部*2に特典として付加されることもある*3。
利点・欠点 †
この商品は、きわめて低額な保険料で加入することができる反面、「航空機の搭乗中に起きた事故『だけ』しか補償の対象にならない」というデメリットがあるため、一般的には「列車・バス・船・タクシー・レンタカー等、航空機以外の交通機関を利用中の事故」や「宿泊地での事故」「携行物の盗難・損傷」なども含めた、旅行中に起きうるさまざまな事故を補償の対象とする「旅行傷害保険」という商品を契約することの方が多いようである。
なお、実際の利用にあたっては損保会社のセールスパーソン、フィナンシャルプランナーなどの専門家のアドバイスも参考にされたい。
*1 保険の対象となる者。この商品では契約者自身が兼ねていることが多い。
*2 上級会員資格のカードやクレジットカード機能のついたカードにつくことが多い。
*3 このケースでは、航空会社が損保会社と包括契約を締結しているものと考えられる。