Last-modified: 2022-12-24 (土) 15:19:02 (160d)
【航空総隊】 †
JASDF Air Defence Command(ADC).
航空自衛隊の組織の一つで、防衛大臣―航空幕僚監部に属し、実戦部隊(戦闘機・高射部隊・救難部隊及び警戒管制部隊)を統括・指揮する高級司令部。
また、航空支援集団・航空教育集団・航空開発実験集団及び航空自衛隊補給本部と共に、空自の5個メジャーコマンドを構成している。
司令部は東京・横田基地*1に置かれ、有事の際は各航空部隊や各地のレーダーサイトなどとリンクしたシステムにより、総隊司令官(空将(乙))が指揮を執る。
また、ミサイル防衛においては、内閣総理大臣および防衛大臣から「弾道ミサイル等の破壊措置命令」が発令された場合、総隊司令官が「弾道ミサイル防衛の統合任務部隊」の指揮官となる*2。
司令官・副司令官は空将(乙)、幕僚長には空将補である自衛官がついている*3。
従来、司令部は東京の府中基地に置かれていたが、2012年3月、アメリカ軍との防空・ミサイル防衛の情報共有・連携強化を通じての実質的な防空作戦能力を向上させるため、現在の横田基地に移転した。
今後、陸上自衛隊に於いて陸上総隊の創設が決定されたため、陸将(甲)を充てるであろう陸上総隊司令官と同格の地位とするため、航空総隊司令官の階級を空軍大将相当の空将(甲)とするものと思われる*4。
隷下部隊 †
*1 同所にはアメリカ空軍基地及び(朝鮮戦争に際して編成された)国連軍の後方司令部も所在。
*2 この際には、海上自衛隊のイージス艦も総隊司令官の指揮下に入る。
*3 他国の空軍ではそれぞれ「中将」「少将」に相当。
*4 同様に、海上自衛隊の自衛艦隊司令官も海将(甲)になるものと思われる。
*5 旧称「南西航空混成団」。
*6 2020年3月に「警戒航空隊」から改編。早期警戒機・AWACSの運用部隊。
*7 無人偵察機・RQ-4の運用部隊。
*8 2014年8月1日付で新編。