Last-modified: 2017-02-03 (金) 22:26:15 (230d)

【航空業界再編】(こうくうぎょうかいさいへん)

一般的には旅客機を運用する航空会社の再編として語られる事が多いが、航空機を製造する機体メーカーもジェット機登場に伴い大きな再編が行われている。

黎明期の航空機は機体構造が単純で、動力も自動車エンジン技術の延長上であるレシプロエンジンが使われているなど、既存の技術が流用しやすかった*1ことから、実に多くの会社が航空機製造に携わっていた。
しかし、後にジェットエンジンの登場によって一気に機体構造が複雑化し、これによる高コスト化によって、多くのメーカーが買収と合併を繰り返す事になる。

また、第二次世界大戦の終結や冷戦構造が崩れた事で、財政的な負担を避けるために新型軍用機の需要が激減。
これによって、一時は業界トップの座にあったメーカーですらも財務状況を悪化させ、ライバル会社と合併せざるを得ない状況となった。
現在まで存続している航空機メーカーは非常に少数となっており、その規模も寡占によって巨大化する傾向にある。


ボーイング

ボーイングボーイング(現在の存続会社)
バートル?*2↑合併
ノースアメリカンノースアメリカン↑合併
カーチス↑事業売却*3
デ・ハビランド・カナダ?(国有化)↑合併
ダグラスマクダネル・ダグラス↑合併*4
マクダネル↑合併
ヒューズ?↑事業売却*5


ロッキード・マーチン

ロッキードロッキード・マーチン(現在の存続会社)
マーチンマーチン・マリエッタ↑合併
アメリカン・マリエッタ↑合併


ノースロップ・グラマン


エアバス・グループ(旧EADS)

アエロスパシアル→(ヘリコプター部門以外)
↓(ヘリコプター部門)
EADSエアバス・グループ
(現在の存続会社*6
メッサーシュミットMBB*7ユーロコプターエアバス・ヘリコプターズ
DASA?*8↑合併
ベルコウ?↑合併
ブローム・ウント・フォス?↑事業売却*9
CASA?*10↑合併


BAEシステムズ

ヴィッカース・アームストロング?ブリティッシュ・エアクラフト?
(BAC)
ブリティッシュ・エアロスペース
(BAe)
BAEシステムズ?
(現在の存続会社)
ハンティング↑合併
ブリストル?↑合併
イングリッシュ・エレクトリック?↑合併
スコティッシュ・アビエーション?↑事実上の合併(国有化)
マイルズ?ビーグル・エアクラフト↑事実上の合併(国有化)
オースター↑合併
ホーカー・シドレー?ホーカー・シドレー?↑合併
ブラックバーン?↑合併
アブロ?↑合併
デ・ハビランド?↑合併
フォーランド?↑合併


ボンバルディア

ボンバルディアボンバルディア(現在の存続会社)
カナディア?↑合併
ショート・ブラザーズ?↑合併
リアジェット?↑合併
デ・ハビランド・カナダ?(国有化)ボーイング子会社)↑事業買収

ソヴィエト連邦/ロシア

ミグ設計局(民営化)統一航空機製造
スホーイ設計局
ツポレフ設計局
イリューシン?設計局
アントノフ設計局
ミヤシチェフ?設計局
ヤコヴレフ設計局
ミル設計局ロシアン・ヘリコプターズ
カモフ設計局



*1 特に1930年代までは、単発単座機1機あたりの価格は自動車1台よりもかなり安く、自転車数台と同価だった。
*2 パイアセッキ?タンデムローター部門に由来。
*3 航空部品部門は存続。
*4 民間ヘリコプター部門のみ後にMDヘリコプターズとして再独立。
*5 ヘリコプター部門。ミサイル部門はレイセオン?に売却。
*6 2014年にEADSから改称。
*7 正式社名「メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム」。
*8 正式社名「ダイムラー・クライスラー・アエロスペース」。
*9 造船部門は存続。
*10 正式社名「コンスラクシオネス・アエロノーティカ」。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS