Last-modified: 2023-08-14 (月) 18:04:22 (112d)
【攻勢対航空作戦】 †
Offensive counter air(OCA).
敵国の航空戦力を無力化するために行う作戦。
航空基地と滑走路、および飛行場として利用可能な軍事目標(空港や高速道路など)の破壊を主目的とする。
また、高射砲・地対空ミサイルなどの対空兵器も、事後の航空優勢を確保するために可能な限り破壊する。
敵性航空機との戦闘も発生しうるが、敵機の撃墜は戦略上必須ではない(作戦目標を完遂すれば敵機は離陸できなくなって無力化する)。
ただし戦闘効率上、迎撃手段を持つ敵性航空機・対空兵器を優先的に排除し、安全を確保してから地上施設への爆撃にとりかかるのが定石である。
作戦が完了するまでは航空優勢を確保できないため、原則として陸軍を投入できない。
このため、攻撃はほぼ全て爆撃で行われる。
ただし、特殊作戦やヒューミントの要員は事前に現地へ浸透する。
攻撃目標は事前に特定する必要があり、そのためには地上の要員が長期間にわたって捜索する必要がある。
攻勢対航空作戦の前哨では偵察機による空中偵察が事実上不可能に近い。
偵察機が十分な地理情報を得られるほど長時間に渡って敵地上空に滞在するためには、航空優勢が必要不可欠であるからだ。
攻勢対航空作戦そのものには偵察機が参画するが、これは危険察知や戦果確認のためで、周辺地理を作戦当日に解析しているわけではない。