Last-modified: 2022-01-22 (土) 06:37:52 (787d)
【五式15cm高射砲】 †
大東亜戦争末期、日本陸軍が開発した超大型高射砲。
B-29による本土への戦略爆撃に対抗すべく開発された。
2門が試製され、東京都郊外の久我山(現在の杉並区)の陣地に配備された。
そして昭和20年8月2日、最初の実戦でB-29を2機撃墜する戦果をあげる。
このときすでに日本軍は組織的な抵抗力を殆ど失っており、米軍にとってはまさに青天の霹靂であった。
この後、久我山周辺は飛行禁止区域に指定された。
この件は「久我山の高射砲伝説」として伝わっているが、飛行禁止指定と高射砲による戦果(損害)は全く無関係であるとも言われている。
米軍側の資料では、8月2日に撃墜されたB-29は千葉上空で五式戦闘機による体当たりを受けた1機だけであり、あくまでも久我山高射砲の伝説として伝わるのみである。
敗戦後、米軍により接収され一門は廃棄、もう一門はアメリカ本土に輸送中の事故により損失している。
性能諸元 †
採用年 | 紀元2605年(西暦1945年) |
口径 | 150mm(口径の詳細は149.1mm) |
砲身重量 | 9.2t |
砲身長 | 9m (60.35口径) |
射界 | 俯仰角0〜+85度 方位360度 |
砲弾重量 | 約90kg |
弾薬重量 | 約50kg |
最大射程 | 26,000m |
最大射高 | 19,000m |
発射速度 | 約6秒/発 |