Last-modified: 2022-12-20 (火) 19:39:34 (275d)
【原子力飛行機】 †
原子炉による熱核ジェットを動力に用いる飛行機の構想。
長大な航続距離・滞空時間を実現できると考えられ、1950年代まで研究・実験が行われていた。
想定される主な用途は戦略爆撃機で、戦略哨戒任務において「常時徘徊していて敵の先制核攻撃で排除されない核兵器」の実現が目論まれた。
しかし、原子炉の危険性に関する知見の集積に伴い、安全性を担保できないと判断されて研究は凍結された。
乗員や整備員の被曝、エンジンが稼働すると放射性廃棄物を排気として撒き散らすなど、当時の楽観的な安全基準でも許容不可能な欠陥がある。