Last-modified: 2022-11-02 (水) 00:48:46 (31d)

【空中聴音機】(くうちゅうちょうおんき)

空中早期警戒システムの一種で、航行する飛行機の爆音を探知する装置。

巨大なお椀型のものや、ラッパのような形状のもの、「お面」のような顔に装着する滑稽な形のものまで、大小様々な聴音機が開発され、1920年代〜1940年代まで使用されていた。
条件が良ければ30km以上離れた爆撃機を検知できたが、検知能力を聴音員の耳に頼っており、距離を判別する事は出来なかった。

1920年代当時の航空機を検出する手段としては一定の信頼を置けたが、その後軍用機の高速化によって実用上の価値を減じていった。
音速に依存する原理上不可避な欠陥があったため、光速で走査できるレーダーが配備されると共に姿を消していった。

対地速度400km/hで接近中の敵機を距離30kmで探知できたとして、その音が聴音機に届くまでに約90秒が経過している事になる。
これほどのタイムラグがあっては察知してから実際に敵機が飛来するまでに準備できる事などほとんどなく、早期警戒として事実上機能しない。


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