Last-modified: 2017-04-02 (日) 10:57:50 (87d)

【九七式艦上攻撃機】(きゅうななしきかんじょうこうげきき)

中島B5N/三菱B5M.

1937年に日本海軍が採用した艦上攻撃機
中島飛行機三菱重工業に競争試作させ両方採用したため、中島製のものを特に「九七式一号艦上攻撃機(一一型)」、三菱製のものを「九七式二号艦上攻撃機(六一型)」と呼ぶ。
連合国軍のコードネームは中島製の一号/三号が"Kate(ケイト)"、三菱製の二号が"Mabel(メイベル)"。

中島製「一号」は700馬力級「光三号?」エンジンを搭載した全金属低翼単葉の機体に、引き込み脚や主翼折り畳み機構を搭載しており、画期的な機体だった。
攻撃力もきわめて高く、合計800kgの爆弾、あるいは航空魚雷1発を装備でき、また三座であったため、偵察機としても活躍することができた。
三菱製「二号」も固定脚を装備する以外はほぼ同様でともに制式採用されたが、間もなくして生産が「一号」に一本化され、三菱製の機体は生産が150機で打ち切られた。

1,000馬力級の栄一一号?エンジンが実用化された後はエンジンをそれに換装された「九七式三号艦上攻撃機(一二型)」に生産が移された。
開戦時には航空母艦など前線部隊への配備がおおむね終わっており、真珠湾作戦を初めとする緒戦において主要な攻撃力となり多大な戦果を挙げた。

しかし、戦争中期から敵の高射砲戦闘機の性能が上昇すると一方的に損害を被るようになり、後継機「天山」に任務を譲った後は、主に陸上基地などから運用されたり、レーダーを追加装備して対潜哨戒や輸送船団護衛にも就いた。
また、大戦末期には一部が特攻機として使用された。

性能諸元

形式九七艦攻一一型九七艦攻一二型
機体略号B5N1B5N2
乗員3名
全長10.3m
全高3.7m
全幅15.51m15.52m
主翼面積37.7
空虚重量2,107kg2,170kg
全備重量3,650kg3,800kg(正規)
4,100kg(過荷)
プロペラハミルトン可変ピッチ3翅
発動機中島「光」三型
空冷星形9気筒
(公称710馬力)
中島「栄」一一型
空冷星型14気筒
(公称970馬力)
最高速度370km/h378km/h(高度3,600m)
上昇限度7,400m7,640m
航続距離1,090km(正規)
2,260km(過荷)
1,021km(正規)
1,993km(過荷)
固定武装九二式7.7mm機銃×1挺
(携行弾数582発(6弾倉))
爆装・雷装500kgまたは800kg爆弾×1発、250kg爆弾×2発、60kg爆弾×6発
九一式航空魚雷?×1発


バリエーション

  • 九七式艦上攻撃機一一型(九七式一号、B5N1):
    中島飛行機で生産された型。
    可変ピッチプロペラや蝶型フラップ、密閉式風防などを採用している。

  • 九七式一号練習用攻撃機(B5N1-K):
    九七式に複操縦装置を搭載した練習機型。

  • 九七式艦上攻撃機一二型(九七式三号、B5N2):
    発動機を「光」三型から「栄」一一号空冷複列星形14気筒(公称970hp)に換装した型。

  • 九七式艦上攻撃機六一型(九七式二号、B5M1):
    三菱重工業で生産された型。
    発動機は三菱「金星」四三型空冷複列星形14気筒(公称1,075馬力)を搭載し、固定武装に7.7mm機銃1門を装備し、800kg魚雷または爆弾1発を搭載可能。
    生産の中心が中島機になった後は地上基地で哨戒任務や訓練任務に従事することが多かった。
    中島製機に比べ、振動が少なく発動機の信頼性も高かったため、当機の方を好む搭乗員や整備兵も多かったが、油圧系統や主翼折りたたみ機構などに問題があったともいわれている。


トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS