Last-modified: 2016-08-29 (月) 18:48:04 (355d)

【九九式艦上爆撃機 】(きゅうきゅうしきかんじょうばくげきき)

愛知 D3A.

九六式艦上爆撃機?の後継機として開発された、日本海軍艦上爆撃機
愛知航空機?が開発・生産を担当した。
アメリカ軍でのコードネームは"Val(ヴァル)"。

固定脚を装備した全金属製の単葉機で、動力に空冷エンジンを装備する以外、同時期にドイツで作られたJu87「シュトゥーカ」にシルエットが似ているが、防弾性能では劣っていた。
主武装として250kg爆弾を搭載して急降下爆撃を行えるが、アメリカのSBD「ドーントレス」が1,000lb(約450kg)爆弾を装備していたことと比較すると、やや少なかった。

真珠湾作戦ミッドウェイ海戦では零戦九七式艦上攻撃機と並び、海軍航空隊の主力機として活躍した。
とくにインド洋作戦?は搭乗員の技量も相俟って80%以上の命中率を誇り、英米軍の艦船をもっとも多く沈めた。

しかし、大戦後期になると弱点の防御力の低さや飛行速度の遅さ、軽武装など性能の不足が目立ち始め*1、さらに米軍側はF6F「ヘルキャット」の投入やVT信管を開発し反攻態勢を整えたため、大戦初期のような活躍は見られなくなり、フィリピン島決戦や沖縄戦?では特攻機としても使われた。

性能諸元

形式名九九艦爆一一型九九艦爆二二型明星
機体略号D3A1D3A2D3Y1-K
乗員1名2名
全長10.185m10.231m11.51m
全高3.348m
全幅14.360m
翼面積34.97032.84
自重2,390kg2,750kg3,200kg
全備重量3,650kg3,800kg4,200kg
プロペラハミルトン定速3翅
発動機三菱金星?」四四型
空冷複列星型14気筒
(離昇1,070馬力)
三菱「金星」五四型
空冷複列星型14気筒
(離昇1,300馬力)
最高速度381.5km/h(高度2,300m)427.8km/h(高度5,650m)426km/h(高度6,000m)
実用上昇限度8,070m10,500mN/A
航続距離1,472km1,050km1,300km〜2,360km
固定武装7.7mm機銃×2挺(機首
7.7mm旋回機銃×1挺(後方)
7.7mm機銃×2挺
爆装250kg爆弾×1発、60kg爆弾×2発30kg爆弾×4発 等


派生型

  • 一一型(D3A1):
    初期生産型。
    試作機は「光」一型を搭載し、量産型は「金星」四三型または四四型(公称1,080hp)発動機を搭載する。

  • 仮称一二型(D3A2):
    発動機を「金星」五四型(公称1,200hp)に換装した試作機。

  • 二二型(D3A2):
    一二型を改設計した生産型。
    エンジンカウルや尾翼形状を変更し、スピナキャップが追加されている。
    改造により速度性能や上昇力は向上したが航続性能は低下した。

  • 仮称九九式練習用爆撃機一二型(D3A2-K):
    二二型に複操縦装置を付けた練習機型。

  • 明星(D3Y):
    本機をベースに機体を全木製化した練習用爆撃機型。
    7機が生産されたが試験中に終戦。

*1 その生存性の低さから「九九式棺桶」と揶揄された。

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