Last-modified: 2022-11-03 (木) 09:41:12 (218d)
【近接防御システム】 †
CIWS (Close In Weapon System).
戦闘機・対艦ミサイルなどの航空脅威が近接距離まで接近した時に備え、これを撃墜するための防御兵装。
機関砲をレーダーと連動させ、探知から射撃までの全てを火器管制装置が自動制御するものが一般的。
また、近年では発達した航空脅威に対抗するため、主武装をミサイルに置き換えたものも登場している。
対航空戦闘における“近接距離”はおおむね1〜15km程度の距離を指す。
これは人間の距離感覚では相当な遠距離だが、航空機・飛翔体なら瞬く間に詰めてしまう距離である。
例えば相対速度マッハ1(秒速340m)で接近するミサイルがあったとする。
これを15km先で発見した場合、対処に費やせる時間は約45秒。
そのミサイルを有効射程1500mの機関砲で迎撃する場合、射程に入って1〜2秒で撃墜しなければならない。
(残り2〜3秒で衝突するほどに接近したミサイルは、撃墜してもそのまま直進して標的に激突する恐れがある)
各国の主なCIWS †
*1 Close-In Gun System.
*2 副砲兼用。沿海域戦闘艦やアメリカ沿岸警備隊のバーソルフ級カッターに採用されている。
*3 ズムウォルト級ミサイル駆逐艦にも搭載予定だったが、対舟艇用のMk.44「ブッシュマスター」30mm機関砲に変更されたため搭載されず。