Last-modified: 2023-03-21 (火) 14:56:03 (188d)
【機関銃】 †
Machine Gun.
銃弾を持続して連射することを前提に作られた銃。「機銃」とも。
北大西洋条約機構の規格では口径20mm未満のものを機関銃、それ以上のものは機関砲(Auto Cannon)と分類する(国や時代により分類法が異なる場合がある)。
性能要件として、数百発単位での断続的な射撃に耐える給弾機構と砲身命数が要求される。
このため、それらの条件を満たせない自動小銃・短機関銃などは定義上の機関銃には含まれない。
初めて実戦で運用されたのは1904年の日露戦争。
その後、第一次世界大戦で大規模に使用され、それまでの軍事ドクトリンを根底から覆す戦果を挙げた。
当時の戦争では、歩兵が大人数で密集した横隊を組んで一斉射撃を行う「戦列歩兵」戦術が行われていた。
この戦列歩兵はライフルや野戦砲の進歩によって危険になっていたが、投射弾量に優れていたため完全に廃れてはいなかった。
しかし、単独で歩兵の戦列をなぎ倒せるだけの投射弾量を誇る機関銃の登場により、戦列歩兵の利点は完全に喪われた。
その後は用途によって多様化されていったが、おおむね軽・中・重の三段階に分類して考えるのが一般的である。
軽機関銃(分隊支援火器)は兵士が一人で持ち運んで使用する事を念頭に置いて作られる。
重機関銃は兵士が戦闘中に持ち運ぶ事が不可能で、銃架に据え付けるか車輌・航空機に搭載して用いる。
中機関銃(汎用機関銃)は両者の中間で、軽機関銃では威力が足りず、重機関銃より頻繁に持ち運ぶ必要がある局面で用いられる。
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Photo: JGSDF