Last-modified: 2023-03-04 (土) 16:43:26 (210d)
【岩国飛行場】 †
Marine Corps Air Station(MCAS) IWAKUNI/JMSDF Iwakuni Air Base.
山口県岩国市に所在する軍民共用飛行場。愛称「岩国錦帯橋空港」。
アメリカ海兵隊と海上自衛隊が航空基地を設置しており「岩国基地」とも呼ばれている。
自衛隊との共用になっている飛行場・空港における管制業務は、原則として防衛省が受け持つことになっている*1が、本飛行場では設置・管理者がアメリカ海兵隊になっているため、管制業務はアメリカ海兵隊の航空管制官が行っている。
本飛行場の歴史は、1939年に日本海軍により設置された飛行場に由来する。
呉鎮守府所管の飛行場として教育訓練部隊の拠点に用いられ、大東亜戦争末期には海軍兵学校の分校も設置された*2が、終戦に伴って進駐してきたアメリカ海兵隊により接収される。
その後、アメリカと共に日本に進駐してきた英国軍→オーストラリア軍に移管され、1950年に勃発した朝鮮戦争では国連軍を構成したアメリカ空軍・英国空軍の拠点として活用される。
休戦後はアメリカ海軍→海兵隊に移管され、1957年からは自衛隊(航空自衛隊→海上自衛隊)も使用するようになって現在に至っている。
この間、1940〜60年代には民間に開放されていたこともあった*3が、1960年代にいったん軍用飛行場となったのち、2012年からは民間定期便の再乗り入れが開始され「岩国錦帯橋空港」の愛称がつけられている。
就航路線 †
就航会社 | 就航地 |
全日本空輸(ANA) | 東京/羽田(1日5便)、沖縄/那覇(1日1便) |
配備部隊 †
アメリカ海軍 †
※横須賀基地を母港としている航空母艦ロナルド・レーガン艦載機の基地として第5空母航空団のF/A-18E/F、EA-18G、E-2などが横須賀入港時に駐留している。
- 常駐部隊
アメリカ海兵隊 †
- 常駐部隊
国防総省国防メディア局 †
海上自衛隊 †
*1 このため、そうした飛行場・空港では航空管制官のスキルを持った自衛官が管制塔に常駐している。
*2 これは、大東亜戦争による大量の戦死傷者の補充と増設される部隊、増産された艦艇のために海軍士官の採用数を大幅に増やした結果、江田島の本校で収容しきれなくなったためである。
*3 当時は英国海外航空やカンタス航空が乗り入れ、日本航空も東京―福岡間の中継点として用いていた。
*4 第242(全天候)戦闘攻撃中隊(VMFA(AW)-242)から改編。
*5 かつては地上波アナログテレビ放送もあったが、2011年6月に放送を終了している。
*6 整備・補給・乗員訓練の関係上、呉地方隊管下の本基地に常駐している。