Last-modified: 2023-05-02 (火) 00:35:57 (39d)

【艦対艦ミサイル】(かんたいかんみさいる)

ship-to-ship missile(SSM).

海軍同士での戦闘に用いる事を想定した、艦が艦に対して攻撃するためのミサイル
現状、艦艇が用いる中で最も有効射程の長い武装であり、艦隊戦の主力兵器となっている。

当初は1960年代から、ソビエトを中心とするワルシャワ条約機構の主導で研究が進められてきた兵器である。
その目的は、航空母艦においてアメリカに劣るソビエトが、その戦力差の前提を覆す事であった。

ソ連/ロシアは領海の過半が北極圏にあって冬期に凍結するという地政学的条件から、海軍・海洋貿易の拡張が困難である。
この理由から、ロシア地域の政権は確立されてから数百年の長きに渡り、一貫して南方への侵略と「不凍港」の確保を目論み続けてきた。

空母の利点は、艦載砲に対するアウトレンジという一点に尽きる。
よって、艦載機戦闘行動半径を上回る長射程ミサイルが実現すれば航空主兵主義は崩壊する、という目論見であった。

とはいえ、結局は艦載機空対艦ミサイルが搭載される事になったため、この目論見はあまり成功しなかった。

このドクトリンに基づき、1967年の第三次中東戦争でアラブ諸国に艦対艦ミサイルSS-N-2が提供され、実戦投入。
この「実験」はイスラエルの駆逐艦「エイラート」を撃沈するという戦果を挙げ、その有効性を実証している。

他方、アメリカでは空母打撃群に対する過信からか、技術開発に微妙な立ち後れがみられる。
アメリカは現代に至るまで空対艦ミサイルに偏重し、その流用として艦対艦ミサイルを配備運用しているのが実態である。

主な種類


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