Last-modified: 2017-04-10 (月) 16:34:51 (46d)

【海軍】(かいぐん)

Navy

海洋を活動領域とする軍隊
原則として遠洋航海のみを前提とし、沿岸は沿岸警備隊(海上警察機構)、内水陸軍が受け持つ場合が多い。

ただしこれは実務上の必要性より派閥力学によるもので、組織の編成方法に一定の合理的結論があるわけではない。
沿岸警備隊と海軍の区別はしばしば曖昧で、内水を陸海どちらの領域とみなすべきかも政治的な都合でのみ定められている。
さらに極端な事例を挙げれば、内陸国が海軍を保有している(河川・湖沼でしか活動しない)場合さえある。

主任務は自国の領海における制海権を確立し、自国商船の安全な通航を保証する事。
ただしこの任務は各国ごとに相反する。

ある海域の制海権を二つ以上の勢力が同時に確保する事はあり得ない。
すでに他国が確保した制海権を奪取しようとすれば、その他国との軍事的緊張を引き起こし、紛争が発生する危険性がある。
このため、海軍はどの海域において制海権を確保するかという戦略を持たねばならない。

海軍は、その想定する勢力圏の広さに応じて三段階に区分される。

沿岸海軍(Brown Water Navy)
自国沿岸における防衛戦のみを想定し、外洋戦闘能力を放棄している海軍。
先進国との海戦が現実的でない中小国に見られるタイプ。
この種の国家ではしばしば沿岸警備隊と海軍が同義語である。
地域海軍(Green Water Navy)
特定の海域における制海権を保有し、商船航路を能動的に哨戒防御できる海軍。
これは容易な要求ではなく、中小国はもちろん先進国でも地域海軍に到達できていない場合がある。
外洋海軍(Blue Water Navy)
必要とあらば勢力圏外にも艦隊を継続的に展開でき、他国の制海権を蹂躙できる海軍。
ここまでの海軍力を確保するためには、先進国の基準で考えても膨大な予算を継続的に投じ続ける必要がある。
徹底した海軍優先の軍事政策を採る必要があるため、海軍力と引き替えに陸軍戦力で劣っている傾向にある。

戦争が発生した場合、敵の陸軍の上陸を阻止しつつ、シーレーンの通航を巡る通商破壊戦を行う事になる。
沿岸で戦闘が発生した場合に火力支援を行う他、航空母艦による偵察・輸送・空爆も担う。
敵地への上陸は海兵隊の職務だが、海兵隊そのものを海軍の隷下に置いている国もある。


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