Last-modified: 2018-10-27 (土) 09:30:48 (20d)

【回天】(かいてん)

大東亜戦争末期、日本海軍が開発した特攻小型潜航艇
「人間魚雷」という異名のとおり、当初は九三式魚雷(酸素魚雷)をベースに改造されたもので、「終端誘導を生身の人間が行う誘導魚雷」というべき兵器であった。

1944年(昭和19年)7月に2基の試作機が完成し、11月20日のウルシー環礁奇襲で初めて実戦に投入された。
終戦までに420基が生産された。

性能諸元

タイプ一型二型四型
全没排水量8.3t18.38t18.17t
全長14.75m16.50m
直径1m1.35m
軸馬力550馬力-
速力/射程距離12kt/78,000m
20kt/43,000m
30kt/23,000m
20kt/83,000m
30kt/50,000m
40kt/25,000m
20kt/62,000m
30kt/38,000m
40kt/27,000m
最低航行速度3kt-
乗員1名-
炸薬1.55t-1.8t
安全潜航深度80m-


バリエーション

  • 一型:
    艇後半の機関部を九三式酸素魚雷から流用して作製した初期型。
    他に一型を簡素化して量産性を高めた一型改一および一型改二がある。

  • 二型:
    遣独潜水艦作戦でドイツより持ち込んだ新型機関を基礎に、過酸化水素と水化ヒドラジンを燃料とする機関(六号機械)を搭載して40ノットの高速を狙った大型タイプ。
    六号機械の開発が難航し、量産されることなく終戦を迎えた。

  • 四型:
    機関に二型と同じ六号機械を使用し、燃料のみ一型と同じ酸素と灯油に変更したタイプ。
    二型と同じく六号機械の開発難航により量産されなかった。

  • 十型:
    九二式電池魚雷をベースにした簡易型回天。
    航続距離、速力とも低く航行中の艦船を襲撃することは不可能だったが、酸素魚雷転用の一型では不可能な機関停止による待機や、逆転による後進が可能で運用の柔軟性が増すと期待されていた。
    生産が間に合わず、実戦に参加することなく終戦を迎えた。


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