Last-modified: 2017-07-15 (土) 00:14:37 (149d)

【レキシントン】(れきしんとん)

Lexington
アメリカ合衆国に多数存在する地名。
特にマサチューセッツ州の、アメリカ独立戦争の火蓋を切った「レキシントンの戦い」が行なわれた地が知られる。

  1. CC-1 USS Lexington
    アメリカ海軍第一次世界大戦後の1910年代末期、「三年計画(ダニエルズ・プラン)」に基づいて計画した巡洋戦艦
    同型艦に「コンステレーション(CC-2)」「サラトガ(CC-3)」「レンジャー(CC-4)」「コンスティチューション(CC-5)」「ユナイテッド・ステーツ(CC-6)」の5隻があった。
    1923年、ワシントン海軍軍縮条約の発効により巡洋戦艦として保有できなくなり、3番艦の「サラトガ」と共に後述の航空母艦へ改装された。
    なお、残りの4隻はそのまま廃棄された。

    本艦型がキャンセルとなった後、米海軍は巡洋戦艦を造らなかったため、米海軍初にして最後の巡洋戦艦となった。

    スペックデータ
    常備排水量?43,500t
    全長266.5m
    全幅32.2m
    喫水9.1m
    機関蒸気ターボエレクトリック方式(出力180,000hp)
    ボイラー×16缶・4軸推進
    最大速力33.3ノット
    航続距離10ノット/12,000海里
    乗員1,297名
    兵装Mk.2 50口径16インチ(40.6cm)連装砲×4基
    15.2cm単装砲×16基
    7.6cm単装高角砲×6基
    21インチ(533mm)魚雷発射管×8門
    装甲水線:178mm
    甲板:64mm
    バーベット部:130〜230mm
    砲塔前盾:280mm
    司令塔:305mm

    同型艦
    艦番号艦名起工建造中止備考
    CC-1レキシントン1921.1.8-航空母艦に転用
    CC-2コンステレーション1920.8.1923.8.廃棄
    CC-3サラトガ1920.9.25-航空母艦に転用
    CC-4レンジャー1921.6.1923.8.廃棄
    CC-5コンステイチュション1920.9.
    CC-6ユナイテッド・ステーツ

  2. CV-2 USS Lexington
    アメリカ海軍が『ラングレー(CV-1)?』に引き続き建造した航空母艦
    同型艦に「サラトガ(CV-3)」がある。
    上記1.の通り、当初は巡洋戦艦(CC-1)として建造が開始されたが、ワシントン海軍軍縮条約の締結により建造が不可能となったため、建造途中で空母に変更された。*1
    このため基準排水量約36,000トンと、『ラングレー』を遥かに上回る巨艦となった*2
    巡洋戦艦として起工されたため速度性能が重視され、非常に多数のボイラーと電動機を組み合わせたターボ・エレクトリック機関が採用された。
    莫大な排煙を処理するために造られた、艦橋よりも遥かに大きい、巨大な煙突が外観上の特徴になっている。
    特殊な経緯で建造されたため本級限りの特徴も多いが、耐波性に優れたエンクローズド・バウ(密閉式艦首)や、大きな上部構造物を飛行甲板右舷側に細長くまとめたアイランドなど、その後のアメリカ空母で標準となる要素も多く確立された。

    条約失効後の1936年には飛行甲板の拡張などを施し、更に大型化している。
    最終的な満載排水量は実に50,900トンとされており、ミッドウェイ級が登場するまではアメリカ最大級の空母であった。

    太平洋戦争の初期には、ヨークタウン級と並び重要な戦力と位置づけられた。
    1942年の珊瑚海海戦ではヨークタウンと共同で日本海軍の航空母艦「祥鳳?」を撃沈、「翔鶴」に損害を与えた。
    その際、日本機の攻撃で爆弾2発と魚雷2本の直撃を受けたが、一旦はダメージコントロールに成功して持ち直した。
    しかしながら艦載機を収容後、航空ガソリンに引火し大爆発を起こしてしまった。
    本級はアメリカの空母としては唯一密閉型の格納庫を持っており、被弾によって漏れて気化したガソリンが充満していたのである。
    この爆発で大火災が起きて鎮火不可能になり、ポーター型?駆逐艦「フォルプス(USS Felps,DD-360)」の雷撃によって自沈処分された。

    一方同型艦の『サラトガ』はミッドウェー海戦第二次ソロモン海戦?など、主要な戦いに参加し、度重なる戦闘で幾度も損傷しながら、終戦近くまで戦い抜いた。
    しかし、1945年の硫黄島の戦い特攻機の直撃を受け大破、修理が完了し真珠湾に戻ったころには日本海軍はほぼ壊滅状態であったため、そのまま作戦に復帰せず終戦を迎えた。
    その後、アメリカ本土に戻る復員兵の輸送を行った。
    1946年には原爆実験「クロスロード作戦?」の標的となり、ビキニ環礁へと沈んだ。

    スペックデータ
    排水量
    (建造/基準/常備/満載/最大)
    34,067t/36,000t/41,187t/43,054t/47,879t
    全長270.66m
    水線長259.08m
    全幅32.30m
    水線幅32.1m
    吃水7.39m
    飛行甲板
    (全長/全幅)
    264m/32.38m
    機関ターボエレクトリック方式・4軸推進
    ヤーロウ式罐・重油専燃×16基
    ホワイト・フォスター罐・重油専燃×16基(サラトガ)
    ゼネラルエレクトリック式電気駆動蒸気タービン×4基
    出力
    (設計/公試)
    180,000shp/212,702shp
    速力
    (設計/公試)
    33.25ノット/34.99ノット
    航続距離10ノット/10,000海里(設計)
    11ノット/10,950海里
    15ノット/9,490海里
    乗員士官、兵員2,122名
    武装55口径8インチ(200mm)連装砲×8門
    5インチ(130mm)単装高角砲×12門
    搭載機78〜90機
    装備エレベーター×2基
    カタパルト×1基

    同型艦
    艦番号艦名主造船所起工進水就役退役備考
    CV-2レキシントン
    (USS Lexington)
    フォアリバー造船1921.1.81925.10.31927.12.141942.6.24珊瑚海海戦で
    1942.5.8沈没
    CV-3サラトガ
    (USS Saratoga)
    ニューヨーク造船所1920.9.251925.4.71927.11.161946.8.15原爆実験で
    1946.7.25沈没

  3. CV-16 USS Lexington
    エセックス級航空母艦の8番艦*3
    主造船所はベスレヘム・スチール社。
    当初は『カボット』の名前が与えられる予定だったが、戦没したCV-2から襲名することになった。*4

    1943年就役、1962年に攻撃空母から練習空母に変更。
    1978年には着艦練習艦に変更され、1991年まで現役にとどまった。
    現在はテキサス州コーパスクリスティで博物館として公開されている。


*1 同様に戦艦巡洋戦艦から空母へ変更された艦としては、日本海軍の「赤城」・「加賀」、フランス海軍の「ベアルン?」などが存在する。
*2 条約で許されたトン数は33,000トンであり、これに合わせた改設計がなされたが、実際は制限を大きく上回ってしまったという。
*3 タイコンデロガ級を除いた場合は6番艦となる。
*4 この艦名は後にCVL-28(インディペンデンス級?。後にスペイン海軍に譲渡される)へ与えられている。

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