Last-modified: 2017-06-10 (土) 14:20:04 (164d)

【ミラージュF1】(みらーじゅえふわん)

Dassult Mirage F1.
ミラージュ3の後継機として登場したフランス製戦闘機
1960年代に開発がスタートし、当初は「ミラージュ3F」と呼ばれていたが、徐々に簡略化され、最終的に「ミラージュF1」となる。
機内燃料搭載量・総重量・離着陸滑走距離他、すべての面で当時現役のミラージュ3を上回っており、後にフランス軍の主力戦闘機として採用された。

特に兵装面は大幅に強化されており、固定武装にはDEFA553 30mm機関砲を搭載する。
パイロンには各種空対空ミサイルR-550「マジック1/2」R-530)・空対地ロケット弾通常爆弾及びベルーガ収束爆弾等、最大6,300kgの兵装を搭載可能。
レーダー(初期のC型)は、トムソン-CSF製シラノIVモノパルスレーダーを搭載しているが悪天候では能力が低下する。
タイプによっては他にAM-39「エグソゼ」ASMAIM-9J「サイドワインダー」AAMマトラ・アルマ?対レーダーミサイルAS-30?空対地ミサイル・イスラエル製通常爆弾も搭載可能という事が確認されているが、輸出型については性能等いまだ不明な点が多い。

実戦では、アンゴラ紛争で南アフリカ軍がアンゴラ軍のMiG-21「フィッシュベット」を少なくとも1機撃墜し、イラン・イラク戦争でイラク軍が少なくともイラン軍のF-14A「トムキャット」1機およびF-4数機を撃墜している。
他にも、1980年代のチャド内戦への介入でフランス軍とリビア軍が同機種同士で交戦したほか、1995年のセネパ紛争ではエクアドル空軍機がペルーのSu-22Aと交戦し少なくとも1機を撃墜している。

スペックデータ

乗員1名(単座型)/2名(複座型)
全長15.30m
全高4.50m
全幅8.40m/9.32m(主翼端AAM含む)
翼面積25.0
空虚重量7,400kg
離陸重量
(通常/最大)
10,900kg/16.200kg
最大兵装搭載量6,300kg
エンジンSNECMA アター9K-50ターボジェット×1基
推力49.03kN/70.21kN(A/B使用時)
最大速度マッハ2.2
機体内燃料搭載量4,600リットル
海面上昇率12,780m/min
実用上昇限度20,000m
フェリー航続距離1,245nm
戦闘行動半径749nm(Hi-Lo-Hi)
固定武装DEFA553 30mm機関砲×2門
兵装AAMR.550「マジック」R.530AIM-9
ASMAM39「エグゾゼ」(一部タイプのみ)
爆弾類:通常爆弾、BAP-100貫徹爆弾、デュランダル貫徹爆弾、「ベルーガ」クラスター爆弾
ロケット弾:68mmロケット弾ポッド
その他:偵察ポッド増槽


バリエーション

  • ミラージュ3F2:
    原型機。

  • ミラージュF1C:
    フランス軍で使用されている初期量産型。
    トムソンCFS社製シラノ4モノパルスレーダーを搭載。

  • ミラージュF1C-200:
    C型に空中給油プローブを追加装備した型。
    配管を通すため機首が7cm延長されている。

  • ミラージュF1A:
    対地攻撃用輸出型。
    レーダーを簡素な測距レーダー?に換装して電子機器を削減、内部燃料の増加とペイロード強化を行った。
    南アフリカとリビアのみ採用。

  • ミラージュF1B:
    C型の複座練習機型。
    機関砲を撤去し後席を増設、全長が30cm延長されたが燃料搭載量は減らされている。
    訓練用にダミーの空中給油プローブを追加装備可能。

  • ミラージュF1E:
    輸出用戦闘攻撃機型。
    レーダーを空対地能力も持つシラノIV Mに換装し、ヘッドアップディスプレイチャフフレアディスペンサーを搭載している。

  • ミラージュF1E/M53:
    NATO向けの推力強化・戦闘攻撃機型のプラン。
    エンジンをSNECMA M53ターボファンに換装する予定だった。

  • ミラージュF1D:
    E型の複座型。
    F1Eをベースにしている点以外はF1Bと同様。

  • ミラージュF1CT:
    C型の対地攻撃用改良型。
    コックピット周辺が完全に一新され、レーザー測距装置を追加、主翼構造を強化して外側にハードポイントが増設された。

  • ミラージュF1CR-200:
    C型の偵察機型。
    レーダーを航法精度を上げたシラノIV MRに換装し、機首部の機関砲を撤去してSATSCM2400「スーパーサイクロン」赤外線ラインスキャンユニット、75mmのトムソンTRT40パノラミックカメラか150mmのトムソンTRT垂直カメラが搭載された。
    また、胴体中心線下にはトムソンCSFラファエルTH側視レーダー、ハロルド長焦点斜めカメラ、ASTAC電子偵察ポッドなどを携行できる。

  • ミラージュF1CG:
    ギリシャ軍に輸出された型。
    性能はC型とほぼ同じ。

  • ミラージュF1JA:
    エグアドル軍に輸出された型。
    イスラエル製の通常爆弾を搭載する事が出来る。

  • ミラージュF1JE:
    JA型の複座型。

  • ミラージュF1AD:
    リビア軍に輸出された型。
    レーダーを装備していない。

    • ミラージュF1BD:
      AD型の複座型。

    • ミラージュF1ED:
      AD型の改良型。
      レーダーを搭載し対空・対地攻撃能力が向上した。

  • ミラージュF1AZ:
    南アフリカ軍に輸出された型。レーダーを装備していない。
    空対空ミサイルはマジック2の代わりに国産のV3B/C「ククリ・ダータ」を使用している。

    • ミラージュF1CZ:
      AZ型の改良型。
      レーダーが追加装備された。

  • ミラージュF1EQ:
    イラク軍に輸出された型。

    • ミラージュF1BQ:
      EQ型の複座型。

    • ミラージュF1EQ-2:
      EQ型の改良型。

      • ミラージュF1EQ-4:
        EQ-2型の偵察機型。

      • ミラージュF1EQ-5:
        EQ-2型の改良型。
        アゲヴレーダーを搭載し対艦攻撃が可能となった。

      • ミラージュF1EQ-6:
        詳細不明。

  • ミラージュF1CJ:
    ヨルダン軍に輸出された型。
    性能はC型とほぼ同じ。

    • ミラージュF1BJ:
      CJ型の複座型。

    • ミラージュF1EJ:
      CJ型の改良型。
      対地攻撃能力が向上している。

  • ミラージュF1CH:
    モロッコ軍に輸出された型。

  • ミラージュF1CE:
    スペイン軍に輸出された型。
    スペイン軍はマジック2の代わりにAIM-9Jサイドワインダーを使用している。

    • ミラージュF1BE:
      CE型の複座型。

  • ミラージュF1EE:
    CE型の改良型。

  • ミラージュF1EDA:
    カタール軍に輸出された型。偵察ポッドを搭載する事が出来る。
    EDA・EDDA両型は、1990年代に全機スペイン軍に売却されている。

    • ミラージュF1EDDA:
      EDA型の複座型。

  • ミラージュF1CK:
    クウェート軍に輸出された型。

    • ミラージュF1BK:
      CK型の複座型。

  • ミラージュF1BK-2:
    詳細不明。


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