Last-modified: 2015-11-25 (水) 19:46:07 (726d)

【ミラージュ2000】(みらーじゅにせん)

Dassult Mirage 2000.
フランスのダッソー?社がミラージュF1Cの後継として開発した戦闘機
1976年に開発が始まり、1978年に初号機が初飛行した。

機体はミラージュ3と同じく無尾翼デルタ翼を採用しているが、機体構造に複合材を使用して軽量化を図ったほか、フライバイワイヤーやブレンデッドウィングボディなどの新しい設計概念を取り入れている。
また、CCV設計によりエレボンを下げたまま高い揚力を維持しつつ機首上げ姿勢をとれるようになったため、離陸滑走距離の短縮や着陸進入速度の低下に成功している。

エンジンはSNECMA?社製 SNECMA M53ターボファンエンジンを搭載し、固定武装にはDEFA554 30mm機関砲を2門搭載している。
ハードポイントは翼下及び胴体下の9ヶ所で、シュペル530マジックMICA空対空ミサイルのほか、通常爆弾、対地ミサイル、対艦ミサイル等を搭載可能である。

後継のラファールが生産・配備された現在でも輸出用として提案されており、エジプト、アブダビ、ペルー、ギリシア、インド、台湾、カタールなどが導入している。

スペックデータ

乗員1名(単座型)/2名(複座型)
全長14.4m
全高5.2m
全幅9.1m
主翼面積41
空虚重量7,500kg
最大離陸重量17,000kg(過荷時)
最大兵装搭載量6,200kg
エンジンSNECMA M53-P2ターボファン×1基
推力64.3kN/95.1kN(A/B使用時)
最高速度Mach2.2
実用上昇限度16,750m
海面上昇率17,060m/min
航続距離1,800nm(フェリー時)
作戦航続距離1,000nm(Hi-Hi-Hi)
800nm(Hi-Lo-Hi、阻止攻撃ミッション)
650nm(Hi-Lo-Hi、対地攻撃ミッション)
固定武装DEFA554 30mm機関砲×2門
兵装
AAMシュペル530D
MICA
R-550マジック2
ASMAM39
AS.30L
AGMASMP
爆弾類BGL1000レーザー誘導爆弾
Mk.82
その他装備増槽など


配備国

  • フランス空軍:計315機(ミラージュ2000C/DA/B/N/D)
  • UAE空軍:計68機(ミラージュ2000EAD/RAD*1/DAD/-9/-9D)
  • インド空軍:計59機(ミラージュ2000H/TH)
  • エジプト空軍:計20機(ミラージュ2000EM/BM)
  • カタール空軍:計12機(ミラージュ2000-5EDA/DDA)
  • ギリシャ空軍:計55機(ミラージュ2000EG/DG/-5Mk.2)
  • 台湾空軍:計60機(ミラージュ2000-5EI/DI)
  • ペルー空軍:計12機(ミラージュ2000EP/DP)
  • ブラジル空軍:計12機(ミラージュ2000C/B)

バリエーション

  • ミラージュ2000A:
    試作機及び生産前機。

  • ミラージュ2000B:
    転換訓練用の複座型。
    胴体は19cm延長されたが、機内の燃料搭載量が減らされ、機関砲も撤去された。
    量産15号機以降にはRDIレーダーが装備された。

    • ミラージュ2000BG:
      ギリシャ空軍向けの複座型。

    • ミラージュ2000BM:
      エジプト空軍向けの複座型。

  • ミラージュ2000C:
    RDMレーダーを装備した初期量産型。

  • ミラージュ2000D:
    ミラージュ2000NからASMP核弾頭搭載巡航ミサイルの運用能力を外し、通常兵器のみにした戦闘爆撃機型。
    自己防御器材の充実化や航法装置の高機能・高精度化が行われたほか、GPSが搭載された。

    • ミラージュ2000S:
      ミラージュ2000Dの輸出型。採用国なし。

  • ミラージュ2000E:
    ミラージュ2000の輸出型。
    複座型はミラージュ2000Dと呼ばれる(戦闘爆撃機型とは別物)。

    • ミラージュ2000EG:
      ギリシャ空軍向けの単座型。

    • ミラージュ2000EM:
      エジプト空軍向けの単座型。

    • ミラージュ2000EAD:
      UAE空軍向けの単座型。

    • ミラージュ2000H:
      インド空軍向けの単座型。

    • ミラージュ2000P:
      ペルー空軍向けの単座型。

    • ミラージュ2000TH:
      インド空軍向けの複座型。

    • ミラージュ2000DP:
      ペルー空軍向けの複座型。

    • ミラージュ2000DAD:
      UAE空軍向けの複座型。

  • ミラージュ2000N:
    ミラージュIVの後継として開発された戦闘爆撃機型。
    ASMP核弾頭搭載巡航ミサイルの運用能力が付与されている。

    • ミラージュ2000N-K1:
      ASMP巡航ミサイル携行専用機。

    • ミラージュ2000N-K2:
      通常兵器も携行可能にした複合任務型。

    • ミラージュ2000N-K2-4C:
      ミラージュ2000N-K2の航法/攻撃システムに自己防御器材を統合化させた改修型。

    • ミラージュ2000N-K3:
      タレス製「レコNG」偵察ポッドや能力向上型のASMPアメリオール巡航ミサイルを携行でき、自己防御電子機器をアップグレードした型。

  • ミラージュ2000DA(ミラージュ2000C-S4/S5):
    RDIレーダーを装備し、防空戦能力を向上したミラージュ2000Cの複座・後期生産型。
    DAはDefense Aerienne(防空)の略である。

  • ミラージュ2000R:
    UAE空軍向けの偵察機型。

  • ミラージュ2000-3:
    コックピットにラファールの技術を取り入れた戦闘能力向上研究機型。

  • ミラージュ2000-4:
    2000-3にMICA空対空ミサイルの携行能力を付与した試験機。

  • ミラージュ2000-5:
    2000-3、2000-4の成果を踏まえて開発された全天候型空対空戦闘機。
    コックピットをCRT統合型にしたほか、自動電波管理機能を有し、ルックダウン能力が向上したトムソンCSF RDY多機能ドップラーレーダーを搭載し、電子機器も更新された。

    • ミラージュ2000-5EDA:
      カタール空軍向けの単座型。

    • ミラージュ2000-5DDA:
      カタール空軍向け複座型。

    • ミラージュ2000-5Ei:
      台湾空軍向けの単座型。

    • ミラージュ2000-5Di:
      台湾空軍向けの複座型。

  • ミラージュ2000-5 Mk2:
    ミラージュ 2000-5にレーダーや航法装置の改良・データ処理能力の向上・電子戦能力の強化を施した型。

  • ミラージュ2000AT:
    ミラージュ2000-5 Mk.2ベースの練習機型。計画のみ。

  • ミラージュ2000-9:
    ミラージュ2000-5 Mk2の輸出型。

    • ミラージュ2000-9RAD:
      UAE空軍向けの単座型。

    • ミラージュ2000-9DAD:
      UAE空軍向けの複座型。

  • ミラージュ4000:
    ミラージュ2000の拡大双発型。採用されず。


*1 偵察機型。

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