Last-modified: 2022-09-03 (土) 21:06:01 (200d)
【ミグ】 †
MiG.
旧ソ連・ロシアの航空機メーカー「Russian Aircraft Corporation MiG(RAC MiG)」社、及び同社製戦闘機の通称。
ソ連時代の1939年に創設された「ミコヤン・グレビッチ設計局」をルーツとする。
名称は、創設者の A.I.Mikoyan と M.I.Guryevichi の二人の名前に由来している。
第二次世界大戦後の米ソ冷戦時代には、東側初の実用ジェット戦闘機・MiG-15を皮切りに、現在でも途上国の空軍で幅広く運用され続けているMiG-21、高高度迎撃機・MiG-25、より近代化されたMiG-29など、優秀な戦闘機を多数設計・開発し、ロシア製戦闘機の代名詞ともなった*1。
しかし、1991年のソビエト連邦崩壊後に経営危機に陥り、MIG-MAPO*2としての再編を経て現在の名称になっている。
現在のミグ社は、経営方針として主にビジネス機の設計とMiG-29系の輸出に力を入れている。
元共産圏ゆえ企業的ノウハウに欠ける印象が強く*3、ライバルのスホーイに比べて、経営状況はあまりよろしくないという。
主な製品 †
- 製品
- MiG-1:戦闘機
- MiG-3:戦闘機
- MiG-9「ファーゴ」?:戦闘機
- MiG-15「ファゴット」:戦闘機
- MiG-17「フレスコ」:戦闘機
- MiG-19「ファーマー」:戦闘機
- MiG-21「フィッシュベッド」:戦闘機
- M-21:無人標的機
- MiG-23「フロッガー」:戦闘機
- MiG-23ME「フロッガーE」:戦闘機
- MiG-23MS「フロッガーE」:戦闘機(前線戦闘機)
- MiG-23MLA「フロッガーG」:戦闘機(多目的戦闘機)
- MiG-23MLD「フロッガーK」:戦闘機(多目的戦闘機)
- MiG-25「フォックスバット」:迎撃戦闘機
- MiG-27「フロッガーD」:戦闘爆撃機
- MiG-29「ラーストチュカ/ファルクラム」:戦闘機
- MiG-31「フォックスハウンド」:迎撃戦闘機
- MiG-35「ファルクラムF」:戦闘機
- 開発・計画中
- 試作機
- MiG-5(DIS-200):護衛戦闘機
- MiG-6:攻撃機
- MiG-7:戦闘機
- MiG-8「ウートカ」:後退翼特性実験機
- MiG-9 «IKh»(I-210):戦闘機
- MiG-11(I-220):戦闘機
- MiG-13 «N»(I-250):ジェット混合戦闘機(液冷+モータージェット?)
- MiG-33(MiG-29ME):戦闘機
- MiG-105:有人宇宙航空機の空力実験機 (スピラーリ?)
- MiG-110:民間・軍事用双発機(An-24?とAn-26?の後継機)
- MiG-125:ビジネスジェット機
- MiG-AT:練習機
- 1.27:ステルス戦闘機(PAK FA)
- 1.42:多用途戦闘機(MFI)
- 1.44「フラットパック」:1.42の概念実証機
- 4.12:多用途戦闘機(LFS)
- 7.01:迎撃戦闘機(MDP)
- 23-01(MiG-23PD)「フェイスレス」:戦闘機
- 23-31(MiG-21PD)「フィッシュベッド」:実験機
- 41:戦闘機
- A-144(MiG-21I)「アナローク」:実験機
- I-3:迎撃戦闘機
- I-7U:迎撃戦闘機
- I-75:迎撃戦闘機
- I-270 «Zh»:ロケット戦闘機
- I-320 «R»:迎撃戦闘機
- I-350:迎撃戦闘機
- T-101「グラーチュ」:小型輸送機
- Ye-2A 「フェイスプレイト」:戦闘機
- Ye-8:戦闘機
- Ye-50:混合動力戦闘機
- Ye-150:戦闘機
- Ye-152 「フリッパー」:戦闘機
*1 ここから生まれた言葉に、ミグアレイ・MIGCAPなどがある。
*2 Military Industry Group Moscow Aircraft Production Organization。戦闘機のMiGとは無関係だが、意識してMIGと付けられたと考えられる。
*3 例えば、ソ連崩壊後の工場在庫を補修してアルジェリアに押しつけた結果、「品質不良」として返品された事がある。