Last-modified: 2023-01-12 (木) 16:24:49 (143d)

【ミーティア】(みーてぃあ)

Gloster Meteor.

イギリスのグロスター・エアクラフト社が開発した、イギリス初にして連合軍初のジェット戦闘機
1940年に開発が開始され、1942年に試作機が完成し、各種試験が行われた。
量産型のミーティアF.Mk気1944年1月に初飛行し、同年夏には第616飛行隊がレシプロ・ジェット戦闘機混成の試験部隊として編成された。
また、1945年には一機が世界初のターボプロップエンジン搭載機として飛行した。

しかし、性能的には既に実用化されていたドイツのジェット戦闘機、メッサーシュミットMe262に比べてほとんどの性能に劣り、特に初期型の最高速度は668km/hと、当時の主力レシプロ戦闘機P-51スピットファイアよりも低速だった。
また、初期に搭載されていたエンジン(ロールス・ロイス ウェランド?)は軸受強度から機動に±2G程度の制限が課せられていたため、ドッグファイトはもちろん基本的な戦闘機動は事実上不可能だった。
そのため、対戦闘機戦闘の予測される積極的な前線での運用は実施されず、英本土上空でV-1?等の迎撃を主任務とした。
このため、ユーラシア大陸上空での作戦行動は1945年になってからだった。

戦後からは、練習機型や偵察機型、夜間戦闘機型などの派生型の製造も行われ、英連邦各国をはじめとして海外へも輸出された。
朝鮮戦争では、オーストラリア空軍機が使用され、MiG-15との空戦で1機を撃墜する戦果を挙げているが、性能的に劣るため損害も多かった。
このため、制空任務はF-86に譲り、対地攻撃と低空写真偵察に運用された。
第二次中東戦争ではイスラエル、エジプト、シリアの機体が実戦投入され、イスラエル機はエジプトのバンパイア?、シリア機はイギリスのキャンベラ?偵察機を撃墜する戦果を挙げている。

初期のジェット戦闘機にしては低い性能が目立ち、後に改良されても既により強力な敵が存在したために戦闘機としての活躍は不十分となった本機ではあったが、1955年までに3,947機が生産され、訓練機連絡機として1970年代まで使い続けられた「他方での名作」だった。

スペックデータ(ミーティアF.8)

乗員パイロット1名
全長13.59m
全高3.96m
翼幅11.33m
翼面積33
翼型root:EC(12.5)40/0640
tip:EC1040/0640
空虚重量4,846kg
総重量7,121kg
エンジンロールス・ロイス ダーヴェント8 遠心式ターボジェット×2基
推力16kN(3,600lbf))
最高速度マッハ0.82
970km/h(高度3,000m)
航続距離970km
上昇限度13,000m
海面上昇率36m/s
高度到達時間9,100mまで5分
翼面荷重219kg/
推力重量比0.45
固定武装ブリティッシュ・イスパノ Mk. 20mm機関砲×4門
ロケット弾RP-3(60lb)3インチロケット弾×最大16発またはHVAR 5インチロケット弾×8発
爆弾1,000lb(454kg)爆弾×2発


バリエーション(カッコ内は生産機数)

  • G41(原型機8機):
    当機の社内モデル名。

  • Meteor F.1(20機):
    初期生産型。
    エンジンはRR社製ウェランド W2B/23C(推力771kg)を搭載。

  • Meteor F.2(1機):
    ハルフォードH.1(デハビランド ゴブリン)エンジン(推力1,230kg)搭載モデル。
    計画のみ。

  • Meteor F.3(210機):
    本格量産型で大戦中の最終モデル。
    後方スライド式キャノピーを装備。エンジンはダーヴェントMk.1を搭載。

  • Meteor F.4(657機):
    RR社製W2B/37 ダーウェントMk.(推力15.6kN)を搭載する戦後型。
    胴体を延長して翼弦を短縮、与圧式コックピットを採用。増槽を装着可能。

  • Meteor FR.5(1機):
    F.4改造の写真偵察機型。採用されず。

  • Meteor F.6:
    F.4の主翼を後退翼とした型。計画のみで製作されず。

  • Meteor T.7(712機):
    F.4ベースの複座練習機型。胴体が延長されている。

    • Meteor T.7.5(T.8とも):
      ベルギーでのF.4改造型。F.8の尾部を取り付けていた。

  • Meteor F.8(1,183機):
    F.4の大幅改良型で最多生産モデル。
    T.7の延長胴体を使用し、与圧式コックピットやマーチン・ベイカー社製射出座席を装備。
    改良による重心位置移動に伴い、尾翼の形状も変更された。
    エンジンはダーウェントMk.爾鯏觝椶靴討い襦

  • Meteor F(TT).8:
    F.8改修の標的曳航機型。

  • Meteor T.8:
    F.8改修の単座練習機型。

  • Meteor FR.9(126機):
    F.8から発展した低高度用戦術偵察機型。機首にカメラ搭載。

  • Meteor PR.10(58機)
    非武装の高々度写真偵察機型。
    Mk.3の主翼、Mk.4の尾翼、Mk.9の胴体を持つ。

  • Meteor NF.11(331機):
    T.7ベースの複座夜間戦闘機型。
    機首に機上迎撃レーダーを搭載したため武装は主翼内に搭載。
    尾翼はF.8のものを装備している。

  • Meteor NF.12(100機):
    米国製レーダーを搭載する夜間戦闘機型。垂直安定板前縁整形が特徴。

  • Meteor NF.13(40機)
    NF.11から発展した夜間戦闘機型。熱帯用装備が施されている。

  • Meteor NF.14(100機):
    夜間戦闘機型最終モデル。バブルキャノピーが特徴。

  • Meteor U.15(92機):
    F.4改修の無人標的機型。

  • Meteor U.16(108機):
    F.8改修の無人標的機型。

  • Meteor TT.20:
    英国海軍が使用するNF.11改修の標的曳航機型。

  • Meteor U.21:
    F.8改修のオーストラリア空軍向け無人標的機型。

  • F.1 トレント・ミーティア:
    F.1にロールス・ロイス RB.50 トレントを装備したターボプロップ実験機。

  • F.8 プローン・パイロット:
    人間の耐G許容度を解明するため、機首にうつ伏せ式のコックピットを追加した実験機。


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