Last-modified: 2020-07-12 (日) 00:29:06 (79d)

【マリアナ沖海戦】(まりあなおきかいせん)

戦闘概要
戦争太平洋戦争(大東亜戦争)
場所マリアナ諸島周辺海域
交戦勢力大日本帝国
アメリカ
司令官日本帝国海軍第一機動部隊司令 小沢治三郎中将
アメリカ米国海軍第5艦隊司令 レイモンド・A・スプルーアンス中将
結果アメリカの勝利
戦力日本軍空母9隻、戦艦5隻、重巡洋艦11隻、軽巡洋艦2隻、駆逐艦20隻
アメリカ軍空母15隻、戦艦7隻、重巡洋艦8隻、軽巡洋艦12隻、駆逐艦67隻
損害日本軍空母
3隻沈没(「大鳳」「翔鶴」「飛鷹」)
1隻中破(「隼鷹」)
3隻小破(「龍鳳」「千代田(直撃弾×1)」「瑞鶴」)
戦艦:1隻小破(「榛名」(直撃弾×1、火薬庫漏水))
重巡洋艦:1隻小破(「摩耶」(直撃弾×1))
艦載機378機 他
アメリカ軍空母:2隻小破(「バンカー・ヒル」「ワスプ」)
戦艦:2隻小破(「サウス・ダコタ」「インディアナ」)
重巡洋艦:2隻小破(「ミネアポリス」「ウィチタ」)
艦載機123機*1

1944年6月19日から20日にかけて、マリアナ諸島沖とパラオ諸島沖で生起したアメリカ軍空母機動部隊と日本軍空母機動部隊の戦闘である。
日本海軍側の呼称は「あ号作戦」、アメリカ軍側の呼称は「フィリピン海海戦*2」と呼ばれた。
アメリカ軍がマリアナ諸島への進攻を行い、それを妨害すべく日本軍が迎撃したことからこの海戦は発生した。

マリアナ諸島は、日本にとって絶対国防圏の中核をなす重要な戦略拠点であり、日本海軍はアメリカ海軍との決戦を意図していた。
そのため、両軍の空母同士の航空決戦となった。
しかし日本軍機動部隊の航空隊はこの海戦で、無線による有機的な艦載機運用・VT信管による対空砲火など、強大な防御力を持ったアメリカ機動部隊を前に、いわゆる「マリアナの七面鳥撃ち」と揶揄されるほどの一方的かつ壊滅的大敗を喫し、海上航空勢力としての能力を失った。

海戦後、マリアナ諸島大半はアメリカ軍に占領される。

参加兵力構成

日本軍

  • 第一機動部隊(正規空母3隻、改造空母6隻。)
  • 第三艦隊(旗艦:空母「大鳳?」)
  • 本隊・甲部隊
    • 第一航空戦隊:空母「大鳳」「翔鶴」「瑞鶴
    • 第五戦隊:重巡「羽黒」「妙高」
    • 第十戦隊:軽巡「矢矧
      • 第十駆逐隊:駆逐艦「朝雲」
      • 第十七駆逐隊:駆逐艦「浦風」「磯風」
      • 第六十一駆逐隊:駆逐艦「若月」「初雪」「秋月
      • 付属:駆逐艦「霜月」

  • 本隊・乙部隊
    • 第二航空戦隊:空母「隼鷹」「飛鷹」「龍鳳」、戦艦「長門」、重巡「最上?
    • 第十戦隊第四駆逐隊:駆逐艦「満潮」「野分」「山雲」
    • 第二水雷戦隊第二十七駆逐隊:駆逐艦「時雨」「五月雨」
    • 第二水雷戦隊第二駆逐隊:駆逐艦「秋霜」「早霜」*3
    • 第十戦隊第十七駆逐隊:駆逐艦「浜風」*4

  • 第二艦隊(旗艦:重巡「愛宕」)
  • 前衛部隊
    • 第一戦隊:戦艦「大和」「武蔵
    • 第三戦隊:戦艦「金剛」「榛名
    • 第三航空戦隊:空母「瑞鳳?」「千歳?」「千代田?
    • 第四戦隊:重巡「愛宕」「高雄?」「鳥海」「摩耶」
    • 第七戦隊:重巡「熊野」「鈴谷」「利根」「筑摩
    • 第二水雷戦隊:軽巡「能代
      • 第三十一駆逐隊:駆逐艦「長波」「朝霜」「岸波」「沖波」
      • 第三十二駆逐隊:駆逐艦「藤波」「浜波」「玉波」
      • 付属:駆逐艦「島風
    • 第一補給部隊:給油艦「速吸」、給油船「日栄丸」「国洋丸」「清洋丸」、軽巡「名取*5、駆逐艦「夕凪」「初霜」「響」「栂」
    • 第二補給部隊:給油艦「玄洋丸」「あずさ丸」、駆逐艦「雪風?」「卯月」、海防艦「満珠」「干珠」「三宅」「第22号」
  • その他:
    • 潜水艦×24隻
    • 第一航空艦隊第五基地航空部隊
      • 第二二航空戦隊
      • 第二三航空戦隊
      • 第二六航空戦隊
      • 第六一航空戦隊
    • 守備隊30,000人

アメリカ軍

  • 第5艦隊(旗艦:重巡「インディアナポリス」)
  • 第58任務部隊(Task Force 58)(正規空母7隻、軽空母8隻、旗艦:空母「レキシントン(CV-16)」)
    • 搭載機:F6F×443機、F4U×3機、SB2C×174機、SBD×59機、TBF?×188機、F6F-3N×24機、
      計891機

  • 第1機動群(Task Group 58.1)(任務群):
    • 空母「ホーネット
      • 搭載機:F6F×36機、SB2C×33機、TBF×4機、TBM?×14機、F6F-3N×4機
    • 空母「ヨークタウン(CV-10)
      • 搭載機:F6F×41機、SB2C×40機、TBF×1機、TBM×16機、F6F-3N×4機
    • 軽空母「ベロー・ウッド」
      • 搭載機:F6F×24機、TBF×3機、TBM×6機
    • 軽空母「バターン」
      • 搭載機:F6F×24機、TBM×9機
    • 重巡「ボルチモア」「ボストン」「キャンベラ」
    • 防空巡「サンフアン」「オークランド」
    • 駆逐艦×14隻
      • フレッチャー?級×9隻(「ベル」「ボイド」「ブラッドフォード」「ブラウン」「バーンズ」
        「チャレット」「コナー」「コーウェル」「イザード」)
      • グリッドレイ級×4隻(「グリッドレイ」「クレイヴン」「マッコール」「モーリー」)
      • バッグレイ級×1隻(「ヘルム」)
  • 第2機動群(Task Group 58.2):
    • 空母「バンカー・ヒル」
      • 搭載機:F6F×37機、SB2C×33機、TBF×13機、TBM×5機、F6F3-N×4機
    • 空母「ワスプ(CV-18)
      • 搭載機:F6F×34機、SB2C×32機、TBF×18機、F6F3-N×4機
    • 軽空母「カボット」
      • 搭載機:F6F×24機、TBF×1機、TBM×8機
    • 軽空母「モントレー」
      • 搭載機:F6F×21機、TBF×8機
    • 軽巡「サンタフェ」「モービル」「ビロクシー」
    • 駆逐艦×12隻
      • フレッチャー級×9隻(「ヒコックス」「ハント」「ルイス・ハンコック」「マーシャル」
        「ミラー」「オーウェン」「ステフェン・ポッター」「ザ・サリヴァンズ」「ティンゲイ」)
      • ファラガット級×3隻(「デューイ」「ハル」「マクドノー」)

  • 第3機動群(Task Group 58.3):
    • 空母「エンタープライズ
      • 搭載機:F6F×31機、SBD×21機、TBF×9機、TBM×5機、F4U×3機
    • 空母「レキシントン
      • 搭載機:F6F×37機、SBD×34機、TBF×17機、TBM×1機、F6F3-N×4機
    • 軽空母「サン・ジャシント」
      • 搭載機:F6F×24機、TBF×6機、TBM×2機
    • 軽空母「プリンストン」
      • 搭載機:F6F×24機、TBM×9機
    • 重巡「インディアナポリス」
    • 軽巡「モントピリア」「クリーブランド」「バーミンガム」
    • 防空巡「レノ」
    • フレッチャー級駆逐艦×16隻
      (「アンソニー」「ブレイン」「ケイパートン」「クラレンス・K・ブロンソン」「コグスウェル」「コットン」「ドーチ」「ガトリング」「ヒーリー」「インガーソル」「ナップ」「テリー」
      「ワズワース」)

  • 第4機動群(Task Group 58.4):
    • 空母「エセックス
      • 搭載機:F6F×38機、SB2C×36機、TBF×15機、TBM×5機、F6F-3N×4機
    • 軽空母「ラングレー」
      • 搭載機:F6F×23機、TBF×7機、TBM×2機
    • 軽空母「カウペンス」
      • 搭載機:F6F×23機、TBF×3機、TBM×6機
    • 軽巡「ヴィンセンス」「ヒューストン」「マイアミ」
    • 防空巡「サンディエゴ」
    • 駆逐艦×14隻
      • フレッチャー級×6隻(「チャールズ・オーズバーン」「スタンリー」「ダイソン」
        「コンヴァース」「スペンス」「サッチャー」)
      • マハン級×1隻(「ケース」)
      • グリーブス級×3隻(「ランズダウン」「ラードナー」「マッカーラ」)
      • ベンハム級×4隻(「ラング」「スタレット」「ウィルソン」「エレット」)

  • 第7機動群(Task Group 58.7):
    • 第6戦隊(Battleship Division 6)
      • 戦艦「ノース・カロライナ」「ワシントン」
    • 第7戦隊(Battleship Division 7)
    • 第8戦隊(Battleship Division 8)
      • 戦艦「インディアナ」
    • 第9戦隊(Battleship Division 9)
      • 戦艦「サウス・ダコタ」「アラバマ」
    • 重巡「ウィチタ」「ミネアポリス」「ニューオーリンズ」「サンフランシスコ」
    • 駆逐艦×14隻
      • ポーター級×1隻(「セルフリッジ」)
      • フレッチャー級×9隻(「ハルフォード」「ゲスト」「ベネット」「フラム」「ハドソン」
        「ヤーナル」「トワイニング」「ストックハム」「マンセン」)
      • バッグレイ級×3隻(「バッグレイ」「マグフォード」「パターソン」)
      • マハン級×1隻(「カニンガム」)

  • 海兵隊
    • 第3海兵師団
    • 第4海兵師団
    • 第5海兵師団

  • アメリカ陸軍

*1 約80機が着艦失敗や不時着などで失われた。
*2 海上作戦を含むサイパン島攻略作戦全体については「フォレージャー(掠奪者)作戦」と呼ばれた。
*3 ダバオからの補給部隊を護衛後に合流。
*4 早霜と同じ。
*5 パラオより合流、19日に分離。

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