Last-modified: 2022-09-09 (金) 18:34:28 (587d)

【マリアナの七面鳥撃ち】(まりあなのしちめんちょううち)

太平洋戦争中、1944年6月に勃発したマリアナ沖海戦において、襲来する日本軍航空部隊に対してアメリカ海軍機動部隊が圧倒的な勝利を収めたことをあらわす表現。

このとき日本海軍は、日本の艦載機がアメリカの艦載機に比べ航続距離が長いことを利用して、敵航空部隊の航続距離外から航空部隊を出撃させ、一方的に打撃を与えることを理想とするアウトレンジ戦法を使用した。
しかし、アメリカ海軍は接近する日本機を新兵器のレーダーでいち早く探知、艦上戦闘機を絶好の位置に展開させた他、実用化したばかりの近接信管(VT信管)を使用*1し、一方的に日本機を撃墜した*2

アメリカ軍の技術的優位を表す逸話だが、同時に当時の日本の航空兵力(特にパイロットの錬度)が、先のミッドウェー海戦の大量喪失から回復していなかった事を表してもいる。


*1 配備数はそう多くなかった。
*2 殆どは戦闘機による撃墜である。

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