Last-modified: 2017-08-25 (金) 08:06:44 (57d)

【マーク1】(まーくわん)

第一次世界大戦で登場した、世界で最初の戦車

第一次世界大戦において、イギリス・ドイツ両軍は不毛な塹壕戦に陥り、戦線が膠着。
これを打破するため、イギリス軍は機関銃装甲で防いで強引に塹壕を突破する突撃兵器「陸上戦艦」を着想。
いくつかの試作車が作られた後、1916年3月にマーク1戦車として制式採用された。

不必要なほど巨大で剥き出しの履帯*1など、後世の設計思想で否定された特色が多く、現代の戦車とは風貌が異なる。
車体側面に1門ずつ、計2門の砲架を備え、これに6ポンド砲を搭載したオス型と、機関銃3挺(計6挺)を装備したメス型が作られた。

完成後、ソンム会戦で始めて実戦投入された。
巨大な兵器はドイツ軍を驚かせたものの、投入数が少なく、故障も多発したため決定的な戦果とはならなかった。
また、機動力が不十分なため野砲に狙い撃たれて次々と撃破され、イギリス軍に大損害を与える結果となった。
しかし、兵器としての基本的な設計コンセプトは実戦証明され、改良型が次々と開発されることとなった。

なお、戦車を表す「タンク(水槽)」という呼称は、本車の開発計画をスパイから隠すために「飲料水を運ぶ車」と詐称していた事に由来するという。

スペックデータ

乗員8名(操縦手2名(うち1名は指揮官)、ギアーズマン2名、砲手4名)
全長9.94m
全高2.44m
全幅4.33m(メス型)
重量28.4t(オス型)
27.4t(メス型)
エンジンダイムラー・ナイトガソリンエンジン(105hp)
装甲6〜12mm
武装オス型:QF 6ポンド砲×2門、オチキスM1909 7.62mm機関銃×4挺
メス型:ヴィッカース7.7mm重機関銃×4門、オチキスM19097.62mm機関銃×2挺



*1 これは塹壕を乗り越えるだけの長さを確保するためであった。

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