Last-modified: 2022-05-23 (月) 02:41:37 (42d)

【ポリゴナルライフル】(ぽりごなるらいふる)

Polygonal rifling(ポリゴナルライフリング)

ライフリングの一種で、銃身の内側がねじれた多角形になるように形成するもの。
一般的なライフリングとは違い、銃身内に溝を彫る事はない。

溝がないぶん摩擦や衝撃に対して強靱で、砲身命数が長く、装薬が異常燃焼を起こした時も破損しにくい。
隙間が小さく発射ガスが漏れにくいため初活力が高く有効射程も延長される。

世界初の狙撃銃であるウィットワース銃に採用され、アメリカ南北戦争では南軍の狙撃手の手で猛威を振るった。

反面、溝がないぶん煤汚れや金属粉が弾道特性に影響を与えやすく、比較的頻繁に清掃が必要になる。
弾頭との接触面積が広いため弾丸を旋回させる力が弱く、特に大口径の弾頭ではほとんど旋回しなくなる。
このため、野戦砲のような重火器では採用されない。

また、製造コストの面で通常のライフリングに大きく劣っていて、この点でライフリングの主流には至らずにいる。
技術自体は19世紀の発明で、当時の冶金技術では多大な製造コストを必要とするため20世紀中盤まで省みられずにいた。
現代では冷間鍛造による大量生産により、理論上は通常のライフリングよりも安価に製造できる。

ただし、冷間鍛造には多額の設備投資が必要で、高い稼働率を維持しなければ初期投資を回収できない。
そして、ほとんどの銃火器製造業者は長期にわたる大量生産を必要とするほど需要に恵まれていない。


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