Last-modified: 2021-10-16 (土) 20:30:35 (52d)

【ホテル】(ほてる)

  1. NATOフォネティックコードで「H」を表す言葉。

  2. ゴルフ?級の後継として開発された、旧ソ連初の弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)に、NATOが与えたコードネーム。
    NATOコードでは「ホテル級(hotel)」だが、旧ソ連海軍では「プロジェクト658/658M/658T/701型」と呼ばれている。
    1960年から1962年にかけて8隻が就役したが、現在はすべて退役している。

    船体構造は複殻式で、船内区画は10区画から構成され、船体形状は水中高速を考慮しているがまだ魚雷型ではなく、潜舵は艦首水線引き込み式であった。
    弾道ミサイル発射筒はセイル内後部に3基収められている。
    しかし、搭載されたR-13(SS-N-4「サーク」)?SLBMは、射程が約600kmと短く、また、浮上状態でなければ発射できないという欠点を持っていた。

    そのため、ミサイルを水中発射可能のR-21(SS-N-5「サーブ」)?に換装したプロジェクト658M(ホテル供砲悗伐造された。
    また、ホテル況燭里Δ1隻(K-145)が実験艦として船体を延長し、セイルを大型化して試験的にR-29(SS-N-8「ソーフライ」)?SLBMを6基搭載する改造が行われ、プロジェクト701(ホテル掘砲箸覆辰拭
    この他、1970年代にはK-55、K-178の2隻が第658T計画により、弾道ミサイルを撤去して攻撃原潜となり、K-19、K-40の2隻は、通信特務潜水艦(SSQN)に改造され、艦番号をKS-19、KS-40と改めた。

    なお、本級は原子炉の冷却システムに欠陥をかかえていた上に、危険な液体燃料の弾道ミサイルを搭載していたため、ソ連の潜水艦の中でも最も危険なクラスに属する。
    また、ホテル儀燭1隻である「K-19*1」は原子炉の冷却水漏れや米原潜との衝突事故、火災といった様々な深刻な事故を経験したことで知られ、「ウィドウ・メーカー」や「ヒロシマ」という仇名を付けられたという。

    スペックデータ
    主造船所セヴマシュ(セヴェロドヴィンスク)
    乗員104名
    船型鯨型
    全長114m
    全幅9.2m
    喫水7m
    排水量
    (水上/水中)
    4,040t/5,300t
    予備浮力24.1%
    速力
    (水上/水中)
    15kt/26kt
    推進方式原子力ギアードタービン
    機関VM-A 加圧水型原子炉×2基
    60-DM減速型蒸気タービン×2基
    DG-400ディーゼル発電機(M-820ディーゼルエンジン)×2基
    PG-116二次推進モーター×2基(出力450hp)
    推進器6翼スクリュープロペラ×2軸
    出力30,000馬力
    潜行深度
    (安全/最大)
    250m/300m
    兵装533mm魚雷発射管×4門(艦首)、400mm魚雷発射管×4基(艦首・艦尾各2基)
    (SET-65、53-65K魚雷16発)
    D-2ミサイルシステム(儀拭
    R-13(SS-N-4「サーク」)?SLBM×3基)
    D-4ミサイルシステム(況拭
    R-21(SS-N-5「サーブ」)?SLBM×3基)
    R-29(SS-N-8「ソーフライ」)?SLBM発射筒×3基(祁拭

    同型艦
    艦番号起工進水就役除籍備考
    K-161960.5.51961.7.311961.12.281987.1992.
    スクラップとして解体
    K-19

    KS-19
    1958.10.171959.10.111960.11.121990.2003.
    スクラップとして解体
    K-33

    K-54
    1959.2.91960.8.61960.12.241987.2004.
    スクラップとして解体
    K-40

    KS-40
    1959.12.61961.6.181961.12.271987.1990.
    スクラップとして解体
    K-551959.8.51960.9.181960.12.271989.2002.
    スクラップとして解体
    K-1451961.1.211962.5.301962.10.311989.ホテル況寝装艦
    1996.
    スクラップとして解体
    K-1491961.4.121962.7.201962.10.271991.2005.
    スクラップとして解体
    K-1781961.9.111962.4.11962.12.81990.1998.
    スクラップとして解体

各型

  • プロジェクト658M(ホテル況拭法
    D-4ミサイルシステムに換装した型。

  • プロジェクト658S:
    START気糧行に伴い、弾道ミサイルを撤去した型。
    K-19が新型の潜水艦無線通信装置をテストするために改装された。

  • プロジェクト658U:
    弾道ミサイルを撤去し通信特務潜水艦に改装した型。
    K-55、K-178が改装された。

  • プロジェクト658T:
    弾道ミサイルを撤去して攻撃原潜とした型。
    K-16、K-33、K-40、K-149が改装された。

  • プロジェクト701(ホテル祁拭法
    K-145を弾道ミサイル実験潜水艦に改装した型。


*1 2002年に本艦を題材にした映画が制作された。

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