Last-modified: 2019-09-03 (火) 19:35:48 (96d)

【ベル47】(べるよんじゅうなな)

Bell 47.

アメリカのベル・ヘリコプター社が、1940〜1970年代に開発・生産したレシプロヘリコプター
民間用ヘリコプターの初期のベストセラー機として知られた。

1945年12月8日に原型機が初飛行。1947年から生産が開始され、イタリアや日本、英国でもライセンス生産された。
ベル社は1973年に生産を終了し、ライセンス生産も1976年に終了。最終生産機数は約5,600機。

スペックデータ(ベル47G-3B)

乗員1または2名
容量乗客1名または2名
全長9.63m
主ローター直径11.32m
全高2.83m
円盤面積100.8
空虚重量858kg
有用荷重482kg
最大離陸重量1,340kg
エンジンライカミングTVO-435-F1A 空冷水平対向6気筒ピストンエンジン×1基
出力280hp(210kW)
速度
(最大/巡航)
169km/h / 135km/h
航続距離214nmi(395km)
上昇率4.37m/s


バリエーション(カッコ内は生産・改修機数)

  • 民間
    • モデル47:
      量産前機の社内呼称。
      フランクリンエンジン(出力178hp)を搭載。

    • ベル47A:
      初期量産型。
      エンジンはフランクリンO-335-1(出力157hp)を搭載。

    • ベル47B:
      軍用型の社内呼称。

      • ベル47B-3:
        農業/汎用ヘリコプター型。
        また、「Airmailer」の名称で米国郵政公社にも提供されていた。

    • ベル47C:
      詳細不明。

    • ベル47D:
      バブルキャノピーを採用した型。

      • ベル47D-1:
        D型の改良型。
        キャビンを拡大して3人乗りとし、スキッド式の降着装置と腹びれを付け、燃料タンクを高い位置に配した。
        重量対策のために後部胴体の外板をなくし、テイルブームは骨組むきだしとなっていた。

    • ベル47E:
      エンジン強化型。
      フランクリン6V4-200-C32(出力200hp)を搭載。

    • ベル47F:
      詳細不明。

    • ベル47G:
      燃料タンクを左右1個ずつ搭載し、水平安定板を追加した型。

      • ベル47G2:
        ライカミングVO-435エンジン(出力240hp)搭載型。
        イギリスでもライセンス生産され、空軍と陸軍で運用された。

      • ベル47G-2A:
        ライカミングVO-435エンジン(出力240hp)搭載型。

      • ベル47G-2A-1:
        キャビン幅の拡大やローターブレードを改良して、燃料容量を増やした型。

      • ベル47G-3:
        過給器付きのフランクリン6VS-335-Aエンジン(出力225hp)を搭載する型。

      • ベル47G-3B:
        ターボチャージャー付きのライカミングTVO-435エンジン(出力280hp)を搭載する型。

      • ベル47G-4:
        アブロ・ライカミングVO-540エンジンを搭載する3人乗りモデル。

      • ベル47G-5:
        3人乗りの汎用モデル。

    • ベル47H:
      通常型キャビンとモノコック構造のテイルブームを持つ3人乗りモデル。

    • ベル47J「レンジャー」:
      4人乗りモデル。
      ライカミングVO-435-A1Bエンジン(出力220hp)を搭載。

      • ベル47J-1:
        軍用VIP機型。H-13Jとして採用された。

      • ベル47J-2:
        金属製ブレードを装備した型。
        エンジンはライカミングVO-540-B1B(出力240hp)を搭載。

      • ベル47J-2A:
        ライカミングVO-540-B1B3エンジン(出力260hp)搭載モデル。

      • ベル47J-3:
        イタリアのアグスタ・ベルで生産された型。

      • ベル47J-3B1:
        ベル47J-3の高高度対応型。

      • ベル47K:
        J型の軍用練習ヘリコプター型。

  • 軍用
    • YR-13(15機):
      アメリカ陸軍での実用審査機体。
      エンジン過給器付きのフランクリンO-335-1(空冷水平対向6気筒、出力157hp)を搭載。
      しかし、エンジンの出力不足で、人員2人を運ぶのがやっとだった。
      サイドバイサイドの複座で、ヘリコプターでは史上初めてバブルキャノピーを採用していた。

    • YR-13A(3機):
      米陸軍の極地用実用審査機体。

    • H-13B「スー」(65機):
      米陸軍の初期調達モデル。性能はYR-13に準ずる。

    • H-13C(15機):
      B型に機体外担架収容装置を搭載したモデル。

    • H-13D:
      フランクリンO-335-5エンジン搭載モデル。装備はH-13Cに準ずる。
      キャビンを改良して3人乗りとし、ランディングスキッドと腹びれをつけている。
      また、重量軽減のためにテイルブームを骨組みだけの形状とした。

    • H-13E/OH-13E:
      D型に似るが操縦席を3座にしたモデル。

    • XH-13F/ベル201:
      コンチネンタルXT51-T-3ターボシャフトを搭載した実験機。

    • H-13G/OH-13G:
      E型に水平安定板を追加し、コックピット後方の燃料タンクを左右1個ずつとしたモデル。

    • H-13H/OH-13H/UH-13H:
      ライカミングVO-435エンジン搭載モデル。
      エンジン出力の強化に伴い、それまで木製だったローターを金属製に改良。

    • H-13J/UH-13J:
      J型の米空軍大統領専用機の呼称。

    • H-13K:
      G型に大直径ローターとフランクリン6VS-335エンジン(出力225hp)を搭載した試作機。

    • OH-13S:
      OH-13Hの後継モデル。操縦席は3座。

    • TH-13T:
      複座の計器操縦訓練機。

    • Model 207:
      米陸軍の武装偵察実験機。
      機外に遠隔操作の7.62mm機関銃×2挺を搭載。

    • HLT-1(10機):
      米海軍の実用審査機体。性能は陸軍のYR-13と同等。

    • HLT-2(12機):
      米海軍の初期調達モデル。

    • HLT-3(9機):
      米海軍採用モデル。性能はYR-13Aに準ずる。

    • HLT-4/TH-13L:
      HLT-3の小改良モデル。

    • HLT-5:
      陸軍のH-13Dに準ずるモデル。

    • HLT-6/TH-13M:
      陸軍のH-13Gに準ずるモデル。

    • HLT-7/TH-13N:
      陸軍のTH-13Tに準ずるモデル。

    • HUL-1/UH-13P:
      砕氷艦などに搭載する極地用モデル。

    • HUL-1G/HH-13Q:
      アメリカ沿岸警備隊向け救難型。

    • HUL-1M/UH-13R:
      YT-62-A-3ターボシャフトエンジン(出力250hp)を搭載した改良型。

    • HUL-2:
      ターボシャフトエンジンを搭載した改良型。生産されず。

  • ライセンス生産モデル
    • アグスタA.115:
      ベル47Jのエンジンをチュルボメカ「アスタゾウ供ターボシャフトに換装した型。
      試作のみ。

    • Meridionali/アグスタEMA124:
      前部胴体を再設計した型。製作されず。

    • H-13KH「ひばり」:
      川崎重工業によるライセンス生産モデル。H-13Hを原型機として独自に改造。
      陸上自衛隊が19機採用し、練習・連絡・観測ヘリコプター「ひばり」として1982年まで使用していた。

    • KH-4:
      川崎重工業によるライセンス生産モデル。47G-3Bをベースに4人乗りに改修。
      日本の警視庁・陸上自衛隊に採用された他、新聞社や航空会社でも採用。
      ビルマ空軍(現在のミャンマー空軍)など海外にも輸出された。

    • KHR-1:
      川崎重工業によるリジット・ローター実験機。
      第四次中東戦争にともなうオイルショックにより計画中断。
      研究データはドイツのMBB社との共同開発機「BK117」へと継承されている。

  • コンバージョンモデル
    • El Tomcat Mk.供
      コンチネンタルヘリコプター社によるベル47G-2を農業用噴霧機として改造した型。

    • El Tomcat Mk.掘
      Mk.IIの改良型。

    • El Tomcat Mk.A:
      エンジン強化型。
      フランクリン6V4-200、6V-335または6V-350エンジンを搭載。

    • El Tomcat Mk.B:
      フロントガラスの位置を変更し、ガラス繊維製の改良型ノーズを持つ型。
      エンジンはフランクリン6V-350-A(出力235hp)を搭載。

    • El Tomcat Mk.C:
      Mk.靴硫良型。
      エンジンはフランクリン6V4-200-C32(出力200hp)、6V-335-A(出力210hp)、または6V-350-A(出力235hp)を搭載。

    • El Tomcat Mk.后
      ライカミングVO-435-A1Aエンジン(出力220hp)搭載型。

    • El Tomcat Mk.-A:
      折り畳み式ジャンプシートを搭載する型。
      エンジンはライカミングVO-435-A1F(出力260hp)を搭載。

    • El Tomcat Mk.-B:
      ライカミングVO-435-B1Aエンジン(出力265hp)搭載型。


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