Last-modified: 2019-07-13 (土) 22:21:08 (123d)

【フォッカーF27】(ふぉっかーえふにじゅうなな)

Fokker F27 Friendship.

オランダの航空機メーカー「フォッカー社」が1950年代に開発・生産した小型の双発ターボプロップ旅客機
オランダの他、アメリカのフェアチャイルド・ヒラー社でも「FH227」としてライセンス生産された。

本機は、当時老朽化・陳腐化が進んでいたダグラスDC-3C-47)の代替となる市場を目指して開発された。
客室からの視界の良さをアピールするため主翼を高翼配置にしているのが特徴であった。

ロールス・ロイス?「ダート」ターボプロップを搭載し、28席の与圧客室を持った原型機は1955年11月に初飛行
その後、改良を加えて座席数を44席に増やした量産型が1958年にエア・リンガスに就航した。
また、1956年にはアメリカのフェアチャイルド・ヒラー社と契約し、1958年から「FH-227」の名称でライセンス生産も始められた(206機生産)。
最終的に、蘭・米合わせて786機が生産された。

ライバル機としてYS-11やホーカー・シドレーHS748、アントノフAn-24?などがあったが、後継機のフォッカー50*1を含めると最も長く生産されていた。

日本では全日本空輸が1961年から25機*2を採用し、国内ローカル線に投入した*3他、鹿児島〜那覇の国際線*4にも就航させていた。
全機の総飛行距離は延べ1億5000万kmにも達し、ピーク時は全日空の総旅客の半数が本機に搭乗していたという。
また、大韓民国のフラッグキャリア・大韓航空も日本への乗り入れ路線に使用していた。

主なオペレーター

  • 民間
    • 全日本空輸
    • 大韓航空
    • パキスタン国際航空
    • KLMオランダ航空
    • スカンジナビア航空
    • サベナ・ベルギー航空
    • エールフランス
    • エアリンガス
    • ブラーセンズ航空
    • ヴァリグ・ブラジル航空
    • TAM航空(現:LATAMブラジル)
    • ミャンマー航空
  • 政府・軍

スペックデータ

F27
乗員2〜3名
乗客数48〜56名
全長25.06m
全高8.72m
翼幅29m
翼面積70
空虚重量11,204kg
最大離陸重量19,773kg
エンジンロールス・ロイス ダートMk.532-7?ターボプロップ×2基
(出力2,250hp(1,678kW))
巡航速度460km/h
航続距離2,600km
上昇率7.37m/s


FH-227E
乗員2名(機長副機長
乗客数52名(座席ピッチ72cmの場合)
56名(最大)
ペイロード5,080kg
全長25.50m
全高8.41m
翼幅29m
翼面積70
空虚重量10,398kg
最大離陸重量19,730kg
エンジンロールス・ロイス ダート RDa.7 Mk.532-7L?ターボプロップ×2基
(出力2,300hp(1,715kW))
超過禁止速度532km/h
最大速度473km/h
巡航速度435km/h
失速速度140.5km/h
航続距離1,055km(最大ペイロード)
2,665km(燃料最大時)
上昇限度8,540m
上昇率7.9m/s

バリエーション

  • F27-100:
    初期量産型。

  • F27-200:
    エンジンをロールス・ロイス ダート532に換装した型。

  • F27-300:
    F27-100の貨客両用型。

    • F27-300M「トループシップ」:
      オランダ空軍向け輸送機型。

  • F27-400:
    貨客両用型。ダート7エンジンと貨物ドアを装備。

    • F27-400M:
      軍用型。

  • F27-500:
    胴体延長モデル。

    • F27-500M:
      軍用型。

  • F27-600:
    F27-200の貨物ドアを拡大した貨客両用型。

  • F27-700:
    F27-100の貨物ドアを拡大した貨客両用型。

  • マリタイム:
    海洋哨戒機型。

    • マリタイム・エンフォーサー:
      対潜哨戒機型。採用国無し。

  • F-227:
    フェアチャイルド・ヒラー社でのライセンス生産型。

    • FH-227:
      F-227の長胴型。

  • C-31A:
    F27-400Mのアメリカ陸軍での名称。
    パラシュート部隊のショー用の輸送機として用いられた。

  • UC-27:
    FH-227のアメリカ海軍での非公式名称。


*1 最終的には1996年のフォッカー社倒産まで生産されていた。
*2 なお、同社は本機最大のカスタマーでもあった。
*3 ライバルの日本航空は当時、国内線にレシプロ機を用いており、その点で優位に立っていた。
*4 当時、沖縄はアメリカ合衆国の統治下にあった。

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