Last-modified: 2017-07-31 (月) 20:45:39 (52d)

【ピラーニャ】(ぴらーにゃ)

スイス・モワク社製の装輪式装甲兵員輸送車
1970年代に輸出用として開発され、現在のAPC隆盛のはしりとしてライセンス生産された車両を含め、西側諸国に広く普及した。

車体前面左側に操縦手席、前面右側が機関室、中央が戦闘区画、後部が兵員室となっている。
戦闘区画部分の上面に砲塔を有し、標準装備のほか90mm砲、対戦車ミサイルなどを搭載可能。

スペックデータ

開発国スイス
主製造社モワグ社
ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ (GDLS)(ライセンス生産
乗員3名+兵員10名
全長6.0m
全高2.7m
全幅2.6m
戦闘重量8.5t
エンジンディーゼルエンジン(下記4種より選択)
デトロイト・ディーゼル 6V-53TA
MTU 6V-183-TE22
カミンズ 6CTAA8.3-T350
キャタピラ 3126
エンジン出力280hp
登坂力60%
超堤高0.5m
最大速度100km/h(路上)
航続距離600km
兵装M242「ブッシュマスター」25mm機関砲×1門(LAV-25)
M240 7.62mm同軸機銃×1挺(LAV-25)


主なバリエーション

  • ピラーニャ1:
    初期型。4×4、6×6、8×8の3タイプが作られた。
    基本型の装甲兵員輸送車タイプは、4×4型が全備状態で7.8t、乗員数は最大10名、6×6型は10.5tで乗員が最大14名、8×8型が12.3tで乗員最大15名とされていた。

  • ピラーニャ2:
    1990年代に開発・製造された機動力と装甲防御力を向上させたモデル。
    シリーズ中では最大の10×10型も新たに作られた。

  • ピラーニャ3:
    1996年に開発・製造された搭載量、機動性と装甲防御力を更に向上させたモデル。
    装甲防御力は、専用に開発された追加装甲パッケージを装着することで向上された。

  • ピラーニャ4:
    最新型。
    モジュール装甲を採用し、エッジの丸まった車体形状が特徴。

  • ピラーニャ5:
    イギリス陸軍が次期主力APCとして開発中のモデル。
    ピラーニャ4をベースにしている。

各国の派生型

  • ピラーニャ1
    • AVGP*1
      カナダ陸軍向けモデル。
      • AVGP クーガー:
        偵察戦闘車/火力支援車型。
        イギリス製のFV101「スコーピオン」軽戦車と同じL23A1 76mm砲装備の砲塔を搭載している。
      • AVGP ハスキー:
        装甲兵員輸送車型。
        M2 12.7mm重機関銃FN MAG7.62mm汎用機関銃を装備したキャデラック・ゲージ製銃塔を搭載した。
      • AVGP グリズリー:
        装甲回収車型。クレーンを装備。

    • LAV-25:
      アメリカ海兵隊向けモデル。
      • LAV-25A1:
        SLEP*2改修を受けた型。
      • LAV-25A2:
        増加装甲の追加、レイセオン製社製熱線暗視装置(ITSS*3)の搭載、IED起爆妨害装置の搭載などを行った型。
      • LAV-AT:
        対戦車車輌型。
        TOW対戦車ミサイルの2連装ランチャーを装備する。
        車輌には合計16発のTOWを搭載。
      • LAV-M:
        自走迫撃砲型。
        車体後部天井にハッチを設け、車内にM252 81mm 迫撃砲と360度旋回可能なターンテーブルを搭載した。
        車内には98発の81mm迫撃砲弾を搭載可能。
      • LAV-AD:
        自走対空砲型。
        GAU-12 25mmガトリング砲1基と4連装スティンガー地対空ミサイルランチャー2基を装備した。
      • LAV-R:
        クレーンを装備した装甲回収車型。
      • LAV-C2:
        指揮通信車型。
        屋根を高くして、VHFUHF、HFの通信機を搭載した。
      • LAV-L:
        輸送車輌型。
      • LAV-MEWSS*4
        電子戦車輌型。
      • LAV-EFSS*5
        自走迫撃砲型。LAV-Mの後継。
        開発中のドラゴンファイア120mm自動迫撃砲を搭載する。
      • LAV-105/LAV-AG:
        105mm砲を搭載した大型砲塔を備える火力支援型。財政上の理由で試作のみに終わる。

    • ASLAV:
      オーストラリア軍向けモデル。
      • ASLAV-25:
        M242 25mm機関砲装備の砲塔を搭載した偵察戦闘車型。
        アメリカ海兵隊のLAV-25とほぼ同様。
      • ASLAV-PC:
        装甲兵員輸送車型。砲塔は装備せず、M2 12.7mm重機関銃を装備している。
        イラクやアフガニスタンに派遣される際にはノルウェーのコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース製のプロテクター RWSが装備された。
      • ASLAV-C:
        指揮車輌型。
        ASLAV-PCとほぼ同じ車体に無線機、アンテナ等を増設した。
        武装はASLAV-PCと同様のものが装備される。
      • ASLAV-S:
        監視/観測車型。
        ASLAV-PCとほぼ同じ車体に熱線暗視装置、観測用カメラ機材、レーザーレンジファインダーを増設した。
        武装はASLAV-PCと同様のものが装備される。
      • ASLAV-A:
        野戦救急車型。
        ASLAV-PCとほぼ同じ車体に医療設備、ベッド等を搭載し、座った状態の患者なら6名、寝た状態であれば3名を乗せることができる。
        武装はASLAV-PCと同様のものが装備される。
      • ASLAV-F:
        HIAB社製クレーンを装備する修理/整備車輌型。
        武装としてFN MAG 7.62mm機関銃を装備している。
        イラクやアフガニスタンに派遣される際にはプロテクターRWSが装備された。
      • ASLAV-R:
        ウインチを装備する修理/回収車輌型。
        ASLAV-Fと同様にイラクやアフガニスタンに派遣される際にはプロテクターRWSが装備された。

  • ピラーニャ2
    • バイソン:
      カナダ軍向けAPC型。
    • コヨーテ:
      カナダ軍向け装甲偵察車型。
    • デザートピラーニャ
    • LAV-II

  • ピラーニャ3
    • LAV-III:
      カナダ陸軍仕様。
    • ストライカー
      アメリカ陸軍モデル。詳しくは項を参照。
    • NZLAV:
      ニュージーランド陸軍仕様。
    • ピラーニャIIIC
    • ピラーニャIIIH
  • ピラーニャ4

  • ピラーニャ5


*1 Armoured Vehicle General Purpose.
*2 Service Life Extension Program(延命プログラム)の略。
*3 Improved Thermal Sight System.
*4 Mobile Electronic Warfare Support System.
*5 Expeditionary Fire Support System.

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