Last-modified: 2014-08-03 (日) 09:42:53 (3221d)
【パイソン4】 †
イスラエルのラファエル?社が開発した、第4世代短射程空対空ミサイル。
前作であるパイソン3の大幅改良型で、1980年代〜1990年代初期に開発開始、1990年代中期にはイスラエル軍へ実戦配備された。
性能的には誘導面で改良型全方位シーカーを搭載しているため、今までのパイソンシリーズに有ったオールアスペクト発射能力に加え、前方目標に対しては左右60度までロックオンが可能で、さらにエルビト?社製のHMSを付けることにより、そのドッグファイト能力は格段に向上する。
信管にはアクティブ・レーザー近接信管と着発信管?の2つを搭載しており、アクティブ・レーザー近接信管が故障で作動しなくても着発信管?で敵機を撃墜することが出来る。
また、射程の方は15kmとAIM-9L/Mやパイソン3以上となっている。
現在ではイスラエル軍のF-15「バズ」/F-15I「ラーム」・F-16「バラク/バラキート」・F-4E「クルナス2000」等の機体に搭載が確認されているが、他に南アフリカ共和国空軍のチーター?やグリペン(南アフリカ共和国空軍向け)等の機体にも搭載出来るようである。
後にラファエル?社は、2003年3月に最新型のパイソン5を発表した。
関連:パイソン3 パイソン5
主な採用国 †
- イスラエル
- アルゼンチン
- インド
- エクアドル
- コロンビア
- シンガポール
- タイ
- チリ
- ブラジル
- ベネズエラ
スペックデータ †
全長 | 3m |
直径 | 16cm |
翼幅 | 50cm |
発射重量 | 120kg |
射程 | 0.5〜15km |
速度 | M3.5 |
推進方式 | 固体燃料ロケットモーター |
エンジン | Manor ND-10(直径162mm) |
弾頭 | HE 連続ロッド(11kg) |
誘導方式 | 2波長光波ホーミング(IR/UVH?) |
誘導装置 | 2色赤外線シーカーとHMS |