Last-modified: 2020-01-25 (土) 19:35:22 (1403d)
【パイソン3】 †
イスラエルのラファエル?社が開発した、第3世代短射程空対空ミサイル。
パイソンとはギリシア神話の蛇神、ピュトンの英語読み。
初めは「シャフリル2(AIM-9Bの改良型)の後継型」と言う事からシャフリル3と呼ばれていたが、後にパイソン3と改名された。
開発時期は1971年前半で1981年には試作型が完成し、1982年のレバノン侵攻?で限定的に実戦使用された。
その後、1983〜1985年にかけてイスラエル軍に実戦配備された。
パイソン3は誘導面を特に強化しており、赤外線誘導装置には前作のシャフリル2には無いオールアスペクト発射能力持っている。
さらに、推進装置も改良され射程が15kmと長くなった。
なお、飛行制御はシャフリル2と同じ可動式先尾翼で行う。
一般公開は1981年に行われたパリ航空ショーで、その性能の高さから当時の軍事専門家を驚かせた。
輸出の方は、中国が霹靂8として1983年からライセンス生産をしている。
現在ではパイソン4、さらには最新型のパイソン5の登場により徐々に退役すると思われる。
関連:シャフリル パイソン4
主な採用国 †
カタログスペック †
全長 | 3m |
直径 | 16cm |
翼幅 | 86cm |
発射重量 | 120kg |
弾頭 | HE 連続ロッド(11kg) |
推進装置 | ラファエル社製固体燃料ロケットモーター(重量58kg) |
最大速度 | M3.5 |
射程 | 0.5〜5km |
G限界 | 35G |
シーカー | パッシブ低温冷却赤外線シーカー |
誘導方式 | オールアスペクト発射能力付き赤外線誘導 |