Last-modified: 2022-10-27 (木) 20:11:17 (545d)

【ハル・ノート】(はる・のーと)

太平洋戦争大東亜戦争)開戦直前の日米交渉で、1941年11月26日にアメリカ側から日本側に提示された交渉文書のこと。

正式には「アメリカ合衆国と日本国の間の協定で提案された基礎の概要(日米協定基礎概要案)」と称する。
日米交渉でのアメリカ側当事者、コーデル・ハル国務長官の名前から「ハル・ノート」と呼ばれる。

1941年11月20日に日本から*1提示された日本側の国交調整最終案「乙案」を拒否する回答として、日本時間27日に提示された。

その内容は「日本の中国及び仏印からの撤兵」、「中国において、重慶を首都とする国民政府以外の政権を認めないこと」など、当時の日本の政体にとって容認不可能な要求の組み込まれた交渉文書だった。
このため日米交渉は打ち切られ、1941年12月1日の御前会議で対米英蘭開戦を決定、太平洋戦争開戦の要因となった。


*1 日本側の交渉当事者は駐米大使・野村吉三郎予備役海軍大将であった。

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