Last-modified: 2016-02-07 (日) 10:59:22 (414d)

【ハイポイント】(はいぽいんと)

PCH-1 USS High Point

1960年代に建造された、アメリカ海軍水中翼型駆潜艇。
名称はノースカロライナ州の都市ハイポイントに由来する。
ボーイング社が持つ技術を基に、J.M.マーティナック社が建造した。1963年就役。

駆潜艇は自軍の軍港や泊地に近づく敵の特殊潜航艇を退けるための兵器だが、高速で航行できる水中翼船であれば綿密な哨戒ができるとして本艇が開発され、水中翼がもたらす機動力は高く評価された。
しかし長射程のSLBMを持つ戦略潜水艦が登場したり、攻撃潜水艦の外洋での各種性能が向上したりした結果、敵艦に肉薄する必要のある危険な特殊潜航艇は陳腐化し、その対抗兵器である駆潜艇も存在価値を失っていった。

後に本艇の尾部には艦対艦ミサイルキャニスターが装備され、当時開発中であったハープーンRGM-84)のテストベッドとして用いられた。
この実績に基づき、後にペガサス級ミサイル艇?が開発される*1

海軍での役目を終えた本艇は1975年にアメリカ沿岸警備隊へ移管される*2が、そこで機関が爆発事故を起こしてしまう。
沿岸警備隊で修理費用を捻出できなかったため艇体は海軍へ返還され、1980年に除籍。

その後民間の団体が本艇を買い取り、現在はオレゴン州アストリアにて博物館船として公開されている。


*1 更にこの技術が、イタリアの「スパルヴィエロ」級ミサイル艇や日本の1号型ミサイル艇へとつながっていく。
*2 この時のハルナンバーはWMEH-1。

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