Last-modified: 2020-02-05 (水) 04:22:53 (1210d)
【ノースロップ】 †
Northrop Corporation.
ジャック・ノースロップ（John “Jack” Knudsen Northrop）によって創立された航空機メーカー。
ノースロップ氏は、自分の名前をつけた会社を三度設立している。
最初の会社はロッキードから独立した1927年に設立したノースロップエアクラフト（Northrop Aircraft Corporation）。
これは1929年にユナイテッドエアクラフト（United Aircraft and Transport Corporation）に吸収された。
次にドナルド・ダグラスと協同でノースロップ（Northrop Corporation）を設立したが、1937年に別れた際に工場はダグラス（後のマクダネル・ダグラス）に引き渡して一旦は廃業している。
1939年になり第二次ノースロップ（Northrop Corporation）として再び同名の会社を設立。
こちらはノースロップの死後、1994年まで継続し、グラマンと合併することでノースロップ・グラマンとなった。
1940年代にいくつかの先進的な無尾翼機の開発を行なった他、全翼機の開発*1で知られる。
その他にも、F-5E「タイガー」やYF-17（F/A-18「ホーネット」の原型機）といった軽量・小型戦闘機の開発・生産も行った。
また近接航空支援機（A-X計画）のA-9Aや、ATFにおいては、マクダネル・ダグラスとともにYF-23の試作を行っている。
関連：グラマン
主な製品 †
- ノースロップ・エアクラフト時代
- アルファ
- ベータ
- ノースロップ（第一次）時代
- ガンマ
- A-17「ノーマッド」
- BT-1（艦上急降下爆撃機）
- XBT-2（後のダグラスSBD「ドーントレス」）
- デルタ
- ノースロップ（第二次）時代
- N-3PB「ノーマッド」
- P-61「ブラック・ウィドー」
- YB-35「フライング・ウィング」
- XP-56「ブラック・バレット」
- XP-79「フライング・ラム」
- YB-49
- N-32（YC-125）「レイダー」
- F-89「スコーピオン」
- X-4「バンタム」
- X-21
- HL-10（リフティングボディ技術実証機）
- M2-F2（リフティングボディ機）
- M2-F3（リフティングボディ研究機。飛行実験で大破したM2-F2を再建・改修したもの）
- N-1M
- N-9M
- N-102「ファング」（計画のみ）
- F-5「フリーダムファイター/タイガー�供�
- F-15「リポーター」（P-61の写真偵察機型。後にRF-61に改称）
- T-38「タロン」
- YA-9（試作のみ）
- YF-17「コブラ」（F/A-18「ホーネット」原型機）
- タシット・ブルー（ステルス技術実証機）
- F-20「タイガーシャーク」（試作のみ）
- B-2「スピリット」
- YF-23（マクダネル・ダグラスと共同開発、試作のみ）
*1 そもそも創設者のジャック・ノースロップは全翼機の開発のために会社を設立した程、全翼機に情熱を燃やしておりその実用化に生涯をかけて取り組んでいた。そしてB-2爆撃機の完成によってその生涯の夢は達成された。
