Last-modified: 2022-05-08 (日) 12:36:57 (510d)
【ニミッツ】 †
- Chester William Nimitz(1885年生〜1966年没)
第二次世界大戦で活躍したアメリカ海軍の提督。最終階級はアメリカ海軍元帥。
1905年、アナポリス海軍兵学校を卒業して少尉任官。
少尉任官後は主に潜水艦畑を歩み、第三潜水戦隊司令や大西洋方面潜水部隊司令などの要職を経験し、1923年にニューポート海軍大学を卒業した。
その後、合衆国艦隊副官、戦艦戦隊司令官などを務めた後、1941年、真珠湾攻撃で太平洋艦隊が壊滅的打撃を受けたことの責任を問われて解任されたハズバンド・キンメル?大将の後任として、12月16日をもって太平洋艦隊司令長官に就任(同時に少将から大将に昇進*1)し、主に太平洋戦線で対日戦を担当した。
第二次世界大戦終戦後に海軍作戦本部長となり、1947年、任期満了と共に引退。
その後はカリフォルニア大学の評議員を務める傍ら、「海軍長官付特別補佐官」というポストと15,750ドルの年俸・副官1名・オフィスを国家から支給されて*2余生を過ごし、1966年に死去した。
日本海軍の東郷平八郎提督を大変尊敬しており、東郷提督が主賓の園遊会に出席した他、国葬にも参列している。
そして、その乗艦であった戦艦「三笠」の保存にも尽力した。
また、レイテ沖海戦でのスリガオ海峡におけるアメリカ軍戦艦部隊の行動は、日本海海戦の日本軍の動きを意識したものだとする説もある。
- CVN(CVAN)-68 USS Nimitz.
アメリカ海軍が現在運用している原子力空母の一艦。
詳細はニミッツ(航空母艦)の項を参照のこと。
*1 アメリカ海軍では「少将」が実質上の最高位階級であり、中将以上は任務に付随して昇進する階級(Positinal Rank)となっている。
*2 大戦中の1944年に元帥に昇進し、終身現役となったため。