Last-modified: 2021-11-12 (金) 21:57:02 (325d)

【トゥンナン】(とぅんなん)

SAAB 29 "Tunnan".(スウェーデン語で「樽」の意。)

スウェーデンのサーブ社が開発した多目的戦闘機戦闘攻撃機偵察機)。

開発は第二次世界大戦の終結直前に始まり、1948年に初飛行。1951年から部隊配備が開始された。
当初は直線翼の機体として設計されていたが、終戦後にドイツから接収した資料を基に後退翼へと設計変更。
同様に、エンジンもデ・ハビランド「ゴブリン」エンジンを搭載する予定だったが、これも終戦後にイギリス製の「ゴースト」エンジンを用いて再設計。
最終的に、後退翼と太い胴体を持つ特徴的な機体へと仕上がった。

エンジンはゴーストのライセンス生産品であるRM2Bターボジェット1基を搭載する。
固定武装にヒスパノMark 20mm機関砲4門を搭載するほか、AIM-9ナパーム弾ロケット弾ポッド等を搭載できる。

戦歴ではコンゴ動乱に参加し、コンゴ国連軍の航空戦闘部隊の主力として対地攻撃や写真偵察で活躍した。
しかし損害も大きく、派遣された11機のうち帰還できたのは4機のみであった。

1956年の生産終了までに661機が生産され、後継機であるランセンが配備された後も、1965年まで第一線機として運用された。

スペックデータ(J29F)

乗員1名
全長10.23m
全高3.75m
翼幅11m
翼面積24.15
空虚重量4,845kg
最大離陸重量8,375kg
エンジンスヴェンスカ・フリグモーターRM2Bターボジェット×1基(推力27kN)
最高速度1,060km/h
航続距離1,100km
実用上昇限度15,500m
海面上昇率32.1m/s
固定武装m/47C(ヒスパノMark后20mm機関砲×4門(弾数180発)
ハードポイント内部8ヶ所、翼下2ヶ所に以下の兵装を搭載可能。
兵装Rb 24AAM×2発
srak m/55 75mm空対空ロケット弾×計24発(パイロンあたり2〜4発)
prak m/46C 80mm空対地ロケット弾×計8発(パイロンごとに1発)
psrak m/49 145mm空対地ロケット弾×計14発(パイロンあたり1〜2発)
srak m/51 150mm空対地ロケット弾×計14発(パイロンあたり1〜2発)
hprak m/49 180mm空対地ロケット弾×計4発(パイロンごとに1発)
m/51 200kg通常爆弾
600kgドロップタンク

バリエーション

  • J29A:
    初期生産型。
    主翼に装備されたダイブブレーキは後の機体では主脚ドア前に移動している。

  • J29B:
    燃料搭載量を50%増大した型。
    主翼下に増槽ロケット弾爆弾などの兵装を搭載できる。

  • J29D:
    アフターバーナー装備試験機。
    エンジンはRM2Aターボジェット(推力27.5kN)を搭載。
    少数機が製作され、最終的にF型に改修された。

  • J29E:
    後期生産型。
    犬歯状の前縁と境界層板が付けられ、速度性能や空戦性能が向上した。

  • J29F:
    B型およびE型の利用可能な機体を改修した最終生産型。アフターバーナーを装備。

  • S29C:
    機首に自動カメラを5基搭載する写真偵察機型。
    後にE型の主翼を装備した。

  • A29B:
    J29Bの攻撃機型。
    主翼下に増槽ロケット弾爆弾などの兵装を搭載できる。


トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS