Last-modified: 2016-10-02 (日) 11:04:17 (209d)

【トゥンナン】(とぅんなん)

SAAB 29 "Tunnan*1".
スウェーデンのサーブ社が開発した多目的戦闘機戦闘攻撃機偵察機)。

開発は第二次世界大戦の終結直前に始まり、1948年に初飛行。1951年から部隊配備が開始された。
当初は直線翼を持ち、デハビランド「ゴブリン」エンジンを搭載した戦闘機として開発されていたが、終戦後にドイツから接収した後退翼の研究データを入手することが出来たほか、イギリスでは強力な「ゴースト」エンジンが開発された事と相まってこれらを取り入れたものへ再設計が行われ、後退翼と太い胴体を持つ特徴的な機体へと仕上がった。

エンジンはゴーストのライセンス生産品であるRM2Bターボジェット1基を搭載する。
固定武装にヒスパノMark V 20mm機関砲4門を搭載するほか、AIM-9ナパーム弾ロケット弾ポッド等を搭載できる。

戦歴ではコンゴ動乱に参加し、コンゴ国連軍の航空戦闘部隊の主力として対地攻撃や写真偵察で活躍した。
しかし損害も大きく、派遣された11機のうち帰還できたのは4機のみであった。

1956年の生産終了までに661機が生産され、後継機であるランセンが配備された後も、1965年まで第一線機として運用された。

スペックデータ

乗員1名
全長10.1m
全高3.74m
全幅11.0m
翼面積24
空虚重量4,500kg
最大離陸重量7,275kg
エンジンボルボ フリクモートルRM2Bターボジェット×1基
推力21.2kN(A/B使用時)
最高速度572kt
航続距離950nm
実用上昇限度15,500m
海面上昇率2,300m/min
固定武装ヒスパノMark V 20mm機関砲×4門
兵装翼下にAIM-9AAM×2発、ナパーム弾ロケット弾ポッド(75mmまたは140mm)等を搭載可能。

バリエーション

  • J29A:
    初期生産型。

  • J29B:
    燃料搭載量を増大した型。

  • J29D:
    アフターバーナー装備試験機。
    エンジンはRM2Aターボジェット(推力27.5kN)を搭載。少数機が製作された。

  • J29E:
    後期生産型。
    犬歯状の前縁と境界層板が付けられ、速度性能や空戦性能が向上した。

  • J29F:
    最終生産型。アフターバーナーを装備。

  • S29C:
    自動カメラを6基搭載する写真偵察機型。

  • A29B:
    攻撃機型。
    主翼下に増槽ロケット弾爆弾などの兵装を搭載できる。


*1 スウェーデン語で樽の意。

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