Last-modified: 2019-04-06 (土) 14:17:52 (194d)

【トゥンナン】(とぅんなん)

SAAB 29 "Tunnan".(スウェーデン語で「樽」の意。)

スウェーデンのサーブ社が開発した多目的戦闘機戦闘攻撃機偵察機)。

開発は第二次世界大戦の終結直前に始まり、1948年に初飛行。1951年から部隊配備が開始された。
当初は直線翼の機体として設計されていたが、終戦後にドイツから接収した資料を基に後退翼へと設計変更。
同様に、エンジンもデハビランド「ゴブリン」エンジンを搭載する予定だったが、これも終戦後にイギリス製の「ゴースト」エンジンを用いて再設計。
最終的に、後退翼と太い胴体を持つ特徴的な機体へと仕上がった。

エンジンはゴーストのライセンス生産品であるRM2Bターボジェット1基を搭載する。
固定武装にヒスパノMark 20mm機関砲4門を搭載するほか、AIM-9ナパーム弾ロケット弾ポッド等を搭載できる。

戦歴ではコンゴ動乱に参加し、コンゴ国連軍の航空戦闘部隊の主力として対地攻撃や写真偵察で活躍した。
しかし損害も大きく、派遣された11機のうち帰還できたのは4機のみであった。

1956年の生産終了までに661機が生産され、後継機であるランセンが配備された後も、1965年まで第一線機として運用された。

スペックデータ(J29F)

乗員1名
全長10.23m
全高3.75m
翼幅11.0m
翼面積24.15
空虚重量4,845kg
最大離陸重量8,375kg
エンジンスヴェンスカ フリクモートルRM2Bターボジェット×1基
推力27kN(A/B使用時)
最高速度1,060km/h
航続距離1,100km
実用上昇限度15,500m
海面上昇率32.1m/s
固定武装ヒスパノMark V 20mm機関砲×4門
兵装翼下に以下の兵装を搭載可能。
Rb 24AAM×2発
75mm空対空ロケット弾
145mm対戦車ロケット弾
150mmHEロケット弾
180mm対艦ロケット弾

バリエーション

  • J29A:
    初期生産型。

  • J29B:
    燃料搭載量を増大した型。

  • J29D:
    アフターバーナー装備試験機。
    エンジンはRM2Aターボジェット(推力27.5kN)を搭載。少数機が製作された。

  • J29E:
    後期生産型。
    犬歯状の前縁と境界層板が付けられ、速度性能や空戦性能が向上した。

  • J29F:
    最終生産型。アフターバーナーを装備。

  • S29C:
    自動カメラを6基搭載する写真偵察機型。

  • A29B:
    攻撃機型。
    主翼下に増槽ロケット弾爆弾などの兵装を搭載できる。


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