Last-modified: 2017-03-05 (日) 18:57:07 (198d)

【デルタ】(でるた)

  1. 編隊の名称の一つ。
    3機以上の編隊で三角形を作る。

    (6機の場合)上方向が針路方向で、上面から見た俯瞰図とする。
        ↑
        #1  
      #3  #2
    #6  #4  #5
    以下の写真は全て隊形が異なるが、全てデルタに分類される。

    f15j06.jpg
    (比較的多く見られる6機のデルタ)

    f15j08.jpg
    (10機の場合)

    f15j07.jpg
    (変形的なデルタ)

  2. ダグラス社(後のマクダネル・ダグラス社。現在はボーイング社に吸収)が製造した、人工衛星打ち上げ用の中型ロケット。
    40年にわたって改良が続けられながら運用されており、現在の主力は最新型のデルタIVである。

    本機は当初、アメリカ空軍及び英国空軍が運用していた単段式の中距離弾道ミサイル「PGM-17『ソー』」を二段式ロケットに改良した「ソー・ロケット」の二段目として製作された。
    愛称も当初は「ソー・デルタ」であったが、NASAが非軍事目的に転用するに当たり、現在の名に改められた。

  3. NATO方式のフォネティックコードで、アルファベットの「D」を指す言葉。

  4. アメリカ陸軍特殊部隊デルタフォース」。
    命名の由来は上記3.による。

  5. Delta Airlines.
    アメリカの民間航空会社「デルタ航空」。
    社名の由来はミシシッピ州北西部の「ミシシッピデルタ」にちなむ。
    世界的な航空同盟「スカイチーム」の中核をなす会社であり、アメリカン航空・ユナイテッド航空に続く世界第3位の規模を誇る航空会社である。

    日本では成田国際空港に拠点を置いている。

    概要
    創設1928年
    ハブ空港アトランタ国際空港
    シンシナティ国際空港
    デトロイト国際空港など
    マイレージサービスSkyMiles?
    保有機材数770機
    同盟スカイチーム
    航空会社コードIATA:DL
    ICAO:DAL
    コールサインDelta(デルタ)
    本拠地アメリカ合衆国 ジョージア州アトランタ市

  6. (3.から転じて)旧ソ連海軍が装備していた弾道ミサイル搭載型原子力潜水艦戦略潜水艦)の1タイプにNATOが与えたコードネーム。
    ソヴィエト連邦・ロシア側の名称はI型がプロイェクタ667B"ムレナ*1"、II型がプロイェクタ667BD"ムレナ-M"、III型がプロイェクタ667BDR"カルマール*2"、IV型がプロイェクタ667BDRM"デルフィン*3"である。

    プロイェクタ667(667号計画)型(NATOコードネーム「ヤンキー」級)の後継として開発された艦で、初期型であるI型(667B型)は1972年から1977年にかけて18隻が就役した。

    II型(667BD型)はI型の改良型で、1973年から1975年にかけて4隻が就役した。
    ミサイル発射管が16基になり、排水量と533mm魚雷の搭載数が増加している。

    III型(667BDR型)はMIRV式のR-29R/RSM-50(SS-N-18)を搭載するタイプで、1976年から1981年にかけて14隻が就役し、北方艦隊に5隻、太平洋艦隊に9隻が配備された。
    現在は北方艦隊に3隻(特務原潜に改装されたKS-129を含む)、太平洋艦隊には4隻が在籍しており、時々、宗谷海峡を浮上航行する姿が海上自衛隊哨戒機によって目撃されている。

    IV型(667BDRM型)は1985年から1990年にかけて7隻が就役した。
    船体は667BDR型よりも大型化されているが、その分は静粛性の向上に充てられている。
    弾道ミサイルはR-29シリーズの最終型であるR-29RM/RSM-54(SS-N-23)を搭載する。

    兵装には魚雷発射管6基(533mm4基、406mm2基)とR-29/RSM-40(SS-N-8)SLBM(III型はMIRV式のR-29R/RSM-50(SS-N-18)、IV型はシリーズ最終型であるR-29RM/RSM-50(SS-N-23))を装備する。

    START Iの発効に伴い、初期型であるI型及びII型はすべて退役となり、III型も艦の寿命到来により退役が進んでいるため、現在はIV型が主力となっており、弾道ミサイルの発射実験のほか、人工衛星の打ち上げも行っている。

    性能諸元
    Project667B型(デルタI型)
    種別弾道ミサイル搭載原子力潜水艦
    主造船所アムール造船所*4(K-366,K-417,K-477,K-497,K-500,K-512,K-523,K-530)
    セヴマシュ・プレドプリャーチェ*5
    (K-171,K-279,K-385,K-447,K-450,K-457,K-460,K-465,K-472,K-475)
    全長139m
    全幅11.7m
    喫水8.4m
    排水量
    (水上/水中)
    7,800t/10,000t
    機関原子力ギアードタービン 2軸推進
    VM-4加圧水型原子炉×2基
    蒸気タービン×2基
    機関出力52,000馬力
    最高速力
    (水上/水中)
    16kt/26kt
    乗員120名
    兵装533mm魚雷発射管×4基(計12発搭載)
    406mm魚雷発射管×2基(計8発搭載)
    D-9ミサイル発射管×12基
    R-29/RSM-40?NATOコード:SS-N-8「ソーフライ」)SLBMを搭載)
    ソナー「ケルチ」艦首ソナー
    航法・通信「モルニヤ-1」通信装置
    「トボール」航法装置
    「ツィクロン-B」航法装置

    Project667BD型(デルタII型)
    種別弾道ミサイル搭載原子力潜水艦
    主造船所セヴマシュ・プレドプリャーチェ
    全長155m
    全幅11.7m
    喫水8.6m
    排水量
    (水上/水中)
    9,350t/10,500t
    機関原子力ギアードタービン 2軸推進
    VM加圧水型原子炉×2基
    蒸気タービン×2基
    機関出力55,000馬力
    最高速力
    (水上/水中)
    14kt/25kt
    乗員126名
    兵装533mm魚雷発射管×4基(計18発搭載)
    406mm魚雷発射管×2基(計8発搭載)
    D-9ミサイル発射管×16基
    R-29/RSM-40?NATOコード:SS-N-8「ソーフライ」)SLBMを搭載)
    ソナー「ルビコン」艦首ソナー
    航法・通信「モルニヤ」通信装置
    「シーンテズ」アンテナ
    「トボール」航法装置

    Project667BDR型(デルタIII型)
    種別弾道ミサイル搭載原子力潜水艦
    主造船所セヴマシュ・プレドプリャーチェ
    全長155m
    全幅11.7m
    喫水8.7m
    排水量
    (水上/水中)
    8,940t/10,600t
    機関原子力ギアードタービン 2軸推進
    VM-4SG型加圧水型原子炉×2基
    蒸気タービン×2基
    機関出力60,000馬力
    最高速力
    (水上/水中)
    14kt/25kt
    乗員130名
    兵装533mm魚雷発射管×4基(計18発搭載)
    406mm魚雷発射管×2基(計8発搭載)
    D-9ミサイル発射管×16基
    R-29R/RSM-50?(NATOコード:SS-N-18「スティングレイ」)を搭載)
    ソナー「ルビコン」艦首ソナー
    レーダー「アルバトロス」航法レーダー
    航法・通信「ツナミ」通信装置
    「モルニヤ」通信装置
    「トボール」航法装置

    Project667BDRM型(デルタIV型)
    種別弾道ミサイル搭載原子力潜水艦
    主造船所セヴマシュ・プレドプリャーチェ
    全長167m
    全幅11.2m
    吃水8.8m
    排水量
    (水上/水中)
    10,210t/12,100t
    機関原子力ギアードタービン 2軸推進
    VM-4SG型加圧水型原子炉×2基
    蒸気タービン×2基
    機関出力60,000馬力
    最高速力
    (水上/水中)
    14kt/24kt
    乗員130名
    兵装533mm魚雷発射管×4基(対潜ミサイル?兼用)
    406mm魚雷発射管×2基(計8発搭載)
    D-9RMミサイル発射管×16基
    (R-29RM/RSM-54「シネーワ<<Синева>>(NATOコード:SS-N-23?「スキッフ」)」を搭載。)
    ソナー「スカート-2」艦首ソナー
    航法・通信「ツナミ」通信装置
    「モルニヤ」通信装置
    「トボール-M」航法装置

    同型艦
    667B型(デルタI型)
    艦番号艦名建造所就役除籍
    K-171--1975.-
    K-279セヴマシュ1972.12.221992.
    K-366アムール1974.-
    K-385-1973.
    K-417アムール1974.
    K-447キスロヴォツクセヴマシュ1973.
    K-450--1973.
    K-457セヴマシュ1974.
    K-4601975.
    K-4651974.
    K-4721975.
    K-4751975.
    K-477アムール1975.
    K-4971975.
    K-5001975.
    K-5121976.
    K-5231977.
    K-5301977.

    667BD型(デルタII型)
    艦番号起工進水就役除籍所属
    K-921973.4.1975.1.1975.9.30-北洋艦隊
    K-1821973.1975.1975.12.17
    K-1931974.1975.1975.12.30
    K-4211974.1975.1975.12.30

    667BDR型(デルタIII型)
    艦番号艦名起工進水就役除籍所属
    K-44リャザン-1981.-太平洋
    K-129*6オレンブルク1981.北洋艦隊*7
    K-180--1980.太平洋艦隊
    K-211ペトロパヴロフスク・
    カムチャツキー
    -1980.太平洋艦隊
    第25潜水艦師団
    K-223ポドルスク-1980.太平洋艦隊
    第25潜水艦師団
    K-424-1975.1975.12.301976.6.9北洋艦隊
    K-433スヴャトイ・ゲオルギー・
    ポベドノーセッツ
    -1981.太平洋艦隊
    第25潜水艦師団
    K-441-1975.1976.1976.12北洋艦隊
    K-449-1977.北洋艦隊
    K-4551978.北洋艦隊
    K-4871975.太平洋艦隊
    K-4901978.北洋艦隊
    K-496ボリソグレブスク1979.2009.8.14太平洋艦隊
    K-506ゼレノグラード1979.-太平洋艦隊
    第25潜水艦師団

    667BDRM型(デルタIV型)
    艦番号艦名起工進水就役除籍所属
    K-18カレリア1988.91989.111991.9-北洋艦隊
    K-51ヴェルホトゥーリエ1981.2.231985.1.1985.12.29
    K-64*8ウラジーミル1985.11.1986.12.1988.2.
    K-84エカテリンブルク1984.11.1985.12.1986.2.
    K-114トゥーラ1986.12.1987.9.1989.1.
    K-117ブリャンスク1987.9.1988.9.1990.3.
    K-407ノヴォモスコフスク1989.11.1991.11992.2.


*1 Мурена:ロシア語でウツボの意。
*2 Кальмар:ロシア語でヤリイカの意。
*3 Дельфин:ロシア語でイルカの意。
*4 レニンスキー・コムソモール記念工廠、コムソモリスク・ナ・アムーレ市・第199海軍工廠。
*5 北方機械建造会社、セヴェロドヴィンスク市・第402海軍工廠。
*6 特務原潜に改装後はKS-129に変更。
*7 1996.特務原潜に改造。
*8 BS-411(ヤンキー・ストレッチ級(09780型)原子力潜水艦(ミゼット・サブ母艦))の後継として特務原潜に改装中。

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